二度はない。命の現場にいると、いろいろなことはあって、納得できることもあれば、できないこともある。できないことで、どうしようもないこともあれば、なんとかできたのではないか、といつまでもひっかかることもある。それでも、われわれはまだ、そのなんとかを、次に生かすことができるけれども、その患者さんと、ご家族様にとっては、その機会は二度と来ない。