「私を知らないで」白河三兎
うーん。悪くはない。が、良くも悪くもメルヘンだなあ・・・
「プールの底に眠る」と同じく、ハードな生い立ち競演な話。
ハードだからといって精神的ヒッキーになっていいってもんじゃないと思うの。
どんな生い立ちでも幸せになる権利はあるから、その権利を投げるのはやだな。
「伏」桜庭一樹
うーん。悪くはない。が、桜庭一樹のいつもの攻撃力が感じられない。
多分、「贋作」の世界観よりも、本物(滝沢馬琴著)を面白く読んだからだろうなあ。
NHKの人形劇も面白かったし、子供の頃に読んだ童話も面白かったし、
あと一応日本文学科だから、ある程度原文でも読んでるから。
原文だと面白く感じてしまうというエセ日本文学科のヲタ気質は認める。
信乃が死んでないところに桜庭さんもヲタだろうと仲間意識を勝手に感じますw
「うさぎパン」瀧羽麻子
うーん。悪くはない。が、この生い立ちでこの女の子の精神状態って普通なのかなあ。
すまん、うちは今思えば経済的には恵まれている方だったが、中学から高校時代の家庭環境は、多分普通でなかったので継母をもつ高校生が、ここまで大人なことに共感しない。
それはさておき、確かに女の子というよりおばさんはパンが好きだと思う。フロインドリーブのパンやクッキーが食べたくなったよ。広尾にもあると知った時は大喜びでした。週末買いに行こうかな。
ちなみに題名で思い出したのは、尾道の「ネコノテパン工場」。
(ステマじゃないのでリンクは貼らない)
ちっさな道端にちっさな案内板があって、それに従いちっさなちっさな店にたどり着いた。
フレンチトーストが美味しかったよ。
店の前で犬を連れてたむろっていたおじいさまが、
「ここは日本一おいしいパン屋だよ」
と、にこにこと話していた。
街に愛されるパン屋さんていいですよね。うちの町のパン屋さんはご主人が亡くなって閉店してしまったの(涙)
本筋から外れましたが、まあそういうことで。
週末は湯治に出ておりましたが、旅先で見た夢がすごかった。
主人公(男)を俯瞰しているわたし、という図で主人公はなぜか「明暗」(夏目漱石)の津田。
津田が清子に会いに行くと、そこでなぜか「失楽園」(渡辺淳一)の凜子に出会う。
BGM、急に軽いものに変化する。
ええええっ、ギャルゲーかよ、しかも熟女モノ?、誰得?いうところで目が覚めた。
渡辺淳一先生だってあのお歳だからこそ寧ろコギャルゲーをプレイすると思うぞ。熟女好きなのは余程のマザコンだよ(←出典:某エロライター)
本日の結論:熟女ギャルゲーなんてどんな罰ゲーム。