帰りの電車が人身事故に巻き込まれたもんで下車して、まだ2時なのに遅い昼食とともにワインを飲んでしまったさんでいですこんにちは。
ワインとリゾットで600円足らず。何という低燃費。
今日のノートは「概日リズム」=約1日の周期で繰り返すリズム。
いわゆる「体内時計」と言われるものだ。
実はかなり古い機構で、時計遺伝子の配列はショウジョウバエからヒトまでほぼ同じ。
時刻合わせの機能があり、普段は地球の自転による24時間の明暗周期に同調する。
強い光、メラトニン、食事などの社会生活を手掛かりとして毎日時刻合わせをする。
時刻合わせができる時間帯は限定され、午前5時、午後10時周辺の1-2時間に限られる。
朝4-5時の主観的朝方に強い光を照射すると概日リズム位相は進み(目覚める)メラトニンを投与すると遅れる(目覚めにくい)。夜10-11時の主観的夕方のリズムは光照射で遅れ(眠れない)メラトニンで進む(眠くなる)。
概日リズムが存在する理由は、1日の環境変化、1年の季節変化を予測するため=つまり生存のため。
昼行性動物でも夜行性動物でも視交叉上核(概日リズムの指令場所)内の神経活動とメラトニンの分泌は一緒だが、二つは視交叉上核以外の神経活動が逆になり、活動リズムに相違が生じる。
健常成人でも、照明を暗くして時刻の手掛かりをなくすと自由継続リズムは24.5時間程度になる(フリーラン)→その上、外出せず光を浴びないと、どんどんリズムが遅れる。
視覚障害者でも網膜ガングリオン細胞が生きていれば、光受容器があるので高照度光によりリズム同調が可能なこともあるが、フリーランしやすい。
視交叉上核が生きていれば概日リズムはあるが、多発性脳梗塞、CP(脳性麻痺)では、活動リズムのアウトプットがばらばらになりやすく、不規則睡眠になりやすい。
→視交叉上核が生きているのであれば、高照度は有効かも=早い時間に車いすに乗せて外に連れ出す(曇天でも約5000ルクスになる)
ふむ。
確かにお年寄りの昼夜逆転の場合、無理に起こすだけではなく、朝に外に連れ出すことはよくあります。CPにも有効かも、なのだがどうか。
あとは、規則的な生活=社会的リズム。
ちなみに通常のうつ病にも高照度光療法は有効とされる。機序はまだ不明だが、高照度光自体に抗うつ作用があるかもしれない。
明日は講義はないのですが、教授と対決です(泣)