研修も残り二日。わしらも症例発表の日だったのである。
患者様もたくさんの人の前に出て緊張したのであるが、わしらも一杯一杯だ。
頑張ったところで、ない袖は振れないので、いつもの通りやっていたのだが、
なんだかわしらの発表は、妙に和やかだった気がする。
理由はわしらが担当した患者様のフレンドリーなキャラクターと、
恐らくわしの手技のへたれっぷりだ。偉い先生に
「患者さんにハンドリングされてますねえ(ニヤニヤ」
と言われた通り、何だかもう患者様が一枚上手。振り回される状態。
が、確かに患者様は当初より間違いなく、明らかに良くなっている。
ぶっちゃけコースリーダーのおかげだけどな。
そう言ってリハビリに過度の期待をもたれても困るのだが、(ダメなものはダメだ)
確かに腕の違いってあるよなあ、と涙ながらに思う今日この頃である。