休日出勤だが、午前中は学校仲間のボラで車椅子連ねて電車で浅草へ珍道中だ。
事前打ち合わせに出らなかったので自分の班割りを確認すると
21才になった童貞M田が班長の班であった。集まってきたメンバーに
「おはようございます。N村さん(インビな33才)班は”メロン班”、
S哉(お茶目な20才)班は”バナナ班”、うちの班は”さくらんぼ班”ですので
集合の時は間違えないように」
「さくらんぼですね?わかりました」と素直な一年生が返事をする。M田も
「わかりました。でもなんでさくらんぼなんですか?」
自分の胸に聞け。
うちの班だけ乗り換えを間違えて遠回りした挙句、降車駅にエレベーターがなくて
慌てながらもまた楽しからずやだった。(駅員さん有難うございました)
生まれも育ちも東京なのに浅草に行った事がないM田は
「今度は都庁前で乗り換えればいいんですね」
「そだね」
「じゃあ次はさんでいさんとデートで来よう」
「...(何がじゃあだ)」
「浅草って美味しいところあるんですか?」
「あるけど高い店が多いなあ」
「じゃ、ボクらは一生行けませんね...」
「勤めたら行けるようになるさ」
「でも、その頃にはさんでいさんとの関係は終わってるだろうな」
奴をこのまま世間に出していいものかどうか悩む今日この頃。
「デートは昼は釜飯、おやつは梅園のあんみつ、夜は駒形どぜうにしましょう」
「...嬉しくて涙出てくるよ」
「そう言って貰えると嬉しいなあ」
...行間を読めよ。
雨の中お参りして御籤を引いたS哉が「凶だ...」というので
てめえは性格が凶だよと笑いながらうちの班も引いてみると
M田「ボクも凶だ。”幸を望むべからず。待ち人来たらず”」しょうがねえな。
と思って引くと私も凶。うう、技術論の前途が。
仲見世を往復通ってきたのだが、「鼈甲・珊瑚専門店」の看板を見たM田が大声で
「さんでーさん、あれなんて読むんですか?きっこう?」
わしもつい「・・・きっこう・さんごだな」と言うと、
Nちゃん(年齢不詳・小児麻痺アテトーゼ型)が車椅子から身を乗り出し
「バカ」
それを聞いた見知らぬおじさんに死ぬほど笑われる。
が、笑いの対象に自分が含まれているのに気付いたのは帰りに
○べっこう
×きっこう
とM田が気付いてからであった。亀甲では縛りだ。
つまりNちゃん=おじさん>>>>M田>>さんでい
もう死にたい。