良く行く掲示板でタパス(スペインの小皿料理)をずっと
パパス(メキシコのポテト料理)のことと勘違いしていて自分にがっくし。
メキシコ料理ではパパス・フリータス(チーズと細く切って揚げたジャガイモを
タコスの皮でくるんで食べる)が有名なようだが、バハカリフォルニア半島のラパスで
ホテルからは少し離れた屋台で、よくわからんがそれくれ、と頼んだ
パパス・なんじゃら(名称は失念。つぶしたジャガイモの上にキノコや野菜を
乗せてアルミ箔に包んで焼く)が激烈に美味くて3日間通い詰めた。
残念なのはラパスの街中では酒類を売っていないのだ。あんな美味い物を
酒なしで食えない。なのでダイブショップのスタッフに
「テイクアウトとはスペイン語で何と言うのだ」とひどい英語で聞き出して
2日目からはタコスとパパスのお持ち帰りをして売店でビールを買って
部屋で食った。本当に美味かった。メキシカンピザや、中華料理(中華と言うのは
何故見事に現地化するのであろう。タヒチの中華はトロピカルであったし
メキシコの中華はハラペーニョの緑色でスパイシー。そしてロンドンの中華は
3日間食べさせられたら発作的にIRAに入りたくなるんじゃないかというぐらい不味かった)
も美味しかったが、ぶっちぎって美味かったのは屋台のタコス&パパスだ。
ラパスでは朝から舟に乗って、よく潜りよく泳ぎ、あの地域特有の変な魚や
アシカを見て、舟の上では米国人達と冗談を言い合ってよく笑い、
昼はクルーが作るトルティーヤを食べ、よく眠り、死ぬほど食って結構痩せた。
食べ物が合うのか水が合うのか、食う以上に驚くほど出て行くのだもの・・・
旅先では全く日本食を恋しいと思わないし食べない私であるが
特にあの街の生活はすっかり身体に馴染んだようで、その旅行から成田に
着いた途端にまずびっくりしたのは「日本は醤油くさい」と言う事だった。
例えて言うならインドネシアに着いた途端に甘いタバコの臭いがするように
人々の体臭が醤油臭いのを感じたのだ。多分私もハラペーニョっぽい体臭に
変わっていたんだろう。
不思議に日本ではパパスを食べたいと思わないのだが、あの街に戻ったら
故郷の方言が自然と出るように、タコス&パパスの生活に馴染むんじゃないかと思う。
...そりは清瀬で米国(看護大)を羨ましげに眺めるメキシコ人(我が校)な
生活をしている所為?