都会のカフカ | 週刊さんでいリターンズ

週刊さんでいリターンズ

起業系コメントが面倒になったので(わしはまだ病院にいたいんだお)、コメントは承認制にしました。基本知ってる人のコメント以外は承認しませんのであしからず。1日10人も見にこないブログで営業しても効果は少なかろうになあ、ご苦労さま。まあ、頑張ってくれ。

昼から飲んだくれていたが、避けられそうにない再試の為におさらいをする。
一度は「あんな問題意味があるんか!」と怒ったのだが、車椅子を押す親子が
歩道の段差でキャスター(前輪)を手で持ち上げているのを見て
「ティッピングレバーを踏めば楽ですよ」と言おうかどうしようか考えて反省した。
自分が知らなければ患者さんとその家族に教えられないじゃないか。
何でもかんでも治るわけじゃなし、ということは器具の特性を理解して
値段や(補助は出るが一時的に全額負担せねばならないし、補助額も症状により違う)
病状や生活環境を考えて患者さんにとってのベストの処方をする必要がある。
治療法や解剖知識ばかりが勉強じゃない。

というわけで、車椅子のアームの形の意味や杖のカフの意味が書かれたノートを
見直して自分を恥じた。先生ごめんなさい。でもやっぱり車椅子の問題で
「動力伝達機構」と教えたのに「減速機構」と出題する意味はわかりません。
いやまあ加速も減速も動力だと言われりゃそうだが、やっぱいぢわるだ。
それとも減速だから、とブレーキのことだと考えたわしや上祐(某宗教教団系29才)が
頭が悪いのだろうか。

さて。そんなわけで深夜に勉強し始めたのだが、ついでに買っておいた
村上春樹の「海辺のカフカ」を朝までかかってイッキ読みする。
感想は書きません。てゆっかまだ書けない。カフカは当然読んだ事はあるが
「カラス」という意味があるとは知らなかった。メタファーとしてのカラス。

カラスと言えば清瀬では畑部の敵である。カラスばかりでなく、鳥が作物を
食べてしまうのだ。楽しみにしていたとうもろこしは全滅した。
緑のゴーヤやスイカなどは大丈夫だがトマトや茄子など色が変わる作物はダメだ。
しかもスイカはげじげじに狙われて、赤い部分が見えるとまた鳥がやってくる。
さんでいはゴーヤもスイカも大好物であります。

一時期清瀬でもカラスが増えたことがあって、病院と年寄りが多いから
動きの鈍い患者さんは狙われて危険ではないかと同級生と文句を言っていたら
最近急に減った。そう言えばうちの近所でも減った気がする。
NOと言える都知事のお蔭だろうか。

というわけで「カラス」は遺伝子の呪縛から解かれて自分の元いた場所に戻り
するべきことをせねばならないようだが、我々酒部が酒の呪縛から解かれる日は
来るのであろうか。