生理学的ダイエットその3 今日は真面目篇 | 週刊さんでいリターンズ

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起業系コメントが面倒になったので(わしはまだ病院にいたいんだお)、コメントは承認制にしました。基本知ってる人のコメント以外は承認しませんのであしからず。1日10人も見にこないブログで営業しても効果は少なかろうになあ、ご苦労さま。まあ、頑張ってくれ。

毎日「そこまでして痩せたいか?」とか書いていると、本当に痩せたい人から
お叱りを受けるし、何より生理学の先生に「君は授業中何を聞いているんだ」
と、留年になりかねないので、今日は正しい生理学で。

低インシュリンダイエットのページをご覧になった方は
「血糖(グルコース)を肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄え、蓄えきれない分を
脂肪細胞にトリグリセリドとして備蓄します」という部分をお読みになられただろう。
インシュリンは糖分を皮下脂肪化させ、皮下脂肪分解を抑制する。
この2つの作用で脂肪貯蔵を増加させるのだ。慢性的肥満で高血糖状態が続くと
インシュリン値も高くなる(つまり太りやすい)。血糖を下げる処理をしきれなくなり、
終いに尿中に糖を捨てるのがインシュリン非依存型糖尿病だ。

ではインシュリンはどういう時に分泌されるか。食後すぐ分泌され約1時間後が
ピークで3時間ぐらい分泌は続く。その間は代謝機能的には「吸収期」で
腸管から栄養素が血中に入ってくる。それ以外は腸管がからの「空腹期」になる。
空腹期でも血糖値を維持しないと中枢神経系は障害され脳障害、昏睡が起こる。
身体はまず肝臓に貯蔵されているわずかなグリコーゲンを利用するが、
糖しか利用できない中枢神経以外はエネルギー源として脂肪を使う。

説明が長かったが、要するに空腹期が長ければ脂肪が使われるわけだ。
だからと言って食うなというと別の問題が起こるしそれについては長くなるので別の機会に。
つまりだらだら食ってないでちゃっちゃと食うのだ。で、間食はしない。
当たり前で申し訳ないが、それが今の所一番科学的で確実だ。

それから低インシュリンダイエットのGI値ってグリセミック指数のことだったのね。
(読めよ>ぢぶん)私が購読している専門誌によると、
グリセミック指数の信頼性は国によって評価が分かれるようで、特にアメリカでは
信用されていない。理由は調理法や食事の時間、一緒に食べた物、運動しているか
などにより数字が変わってしまうのだとか。というわけで米国糖尿病学会では
糖の質より量が最優先事項としており、研究としては面白いがまだ過信は出来ない。
○○がダイエットにいいとか聞くと、そればっか食って結局過食ってのは
肥満の人にありがちなので注意(自戒)。

本日の結論:適度な食事に適度な運動。
効率よい運動については後日。