台風だってのに、近所のおぢさまに会う予定がありお出かけ。こんな天気に何を
着ていけばいいのだと悩みつつ、濡れたら透けそうだがすぐ乾きそうな薄手の白い
スカートに、白とレース編のタンクトップを重ね着して久々にフルメークする。
傷が癒えない角膜も30分ならコンタクト着用は可能、ということでどこを取っても
おぢさま喜びヴァージョンのはず、だったが。見事に日焼けした腕は膨張色の白に
対比して余計に締まって逞しく見える。ちぇっ、逆効果であったか。
今度生まれてくる時はこんな風に生まれたいものである。
男なのになぜわたくしより女らしく美しいのであろうか>智也(登番3622・71期)
話変わって。
新聞の新刊案内広告が目に入った。中西進氏の「日本人の忘れもの」である。
「たとえば___『まけるが勝ち』といいます。勝つためにはいったん負ける。
そして相手に生かされる道を探るのが、日本人の生き方でした。私たちが
いつのまにか忘れてしまった、日本の『いいところ』。こんな、私たちの
『心』と『躰』と『暮らし』の中の大切な忘れものを、潤いにあふれた21の
エッセイにのせてお届けします」
著者は著名な万葉学者である、ということは本を読まない日文科だった私も
存じ上げてをる。が、いったん負けても取り返せないんすよ>バクチ。
そーゆう問題ではないか。
『負けるが勝ち』。大学のサークル部室に貼ってあったご教訓カレンダーに
大きく書いてあった言葉。これを大きな声で唱えていた1人の同期の女の子は、
豪快なほどにさっぱりと見えた気性とは裏腹に、煩悩ちっくなまでにか弱く女の子
らしい子であった。彼女は同期の男の子に引っ掛かって振られて傷心のまま辞めた。
降ってわいた権力の陰に気の弱さを隠しても隠し切れない若者らしいバカさを持った
男の子だった。彼はその後一応苦労はしたようだが20年近くたった今もあまり
性格が変わったとは言えない。他のメンバーも彼女の繊細さに気付かないまま
月日は経ち、飲みに行けばつまんねー家族の愚痴を聞かせてくれる。
忘れものって何だろう?というよか、せっかく取引先がくれたご教訓カレンダー
だったのに全くご教訓が役に立たない面子だったようである。ごめんなさいねー、
交○社さん。うひゃひゃ。