嬉しいニュース、一件。
スーパーマーケットの西友が動き出した。



今日から全国の西友で、ハチドリのマイバッグが出回りはじめたのです。



ハチドリ?


そう、カナダの先住民ハイダグアイのマイケルのデザイン、
「あの」ハチドリ計画 のクリキンディが全国のSEIYUでデビューするのです。




hachidori02


 

 

 森が燃えていました
 森の生きものたちは われ先にとにげていきました


 

 森の生きものたちが逃げる中、小さなくちばしで水のしずくを運んでは 
 燃えている森に落とし続けたハチドリのクリキンディ。


 動物たちは「そんなことしていったい何になるんだ」と笑うけれど・・・





日本全国で、

1年間に約300億枚のレジ袋が使われていて、

これは大型タンカー2隻分(約56万キロリットル)の原油に相当するという。


ひとりあたり換算だと、1年間に約230枚。

日本に住む人全員が、週に一度でもレジ袋を断ると、それだけで約40億枚のレジ袋節約 になる。


「そんなことして何になるんだ」と笑っている場合じゃない。




西友では、レジ袋を有料にするのではなく、
「消費者自身の選択で」マイバッグ持参を選んでほしいと
何回も使えるリターナブルバッグ(レジ袋の代替品)を作った。

そのすべてにハチドリロゴが入っているし、

マイバッグにハチドリのイラストを入れたものもできました。


そのうえ、レジ袋を持参した人は、買い物代金から2円割引してもらえるんだって。 すごい!!




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もちろんロゴマーク使用はハチドリ計画との協働によるもので、
今日から全国展開する。 やった!!



これは、一年以上前から、辻信一さんが
西友のCEOたちと何度も打ち合わせを重ね、実現した快挙だ。




tsuji_seiyu

(c)SEIYU



西友のホームページ には辻さんと西友CSR担当者の対談もでている。




対談の中の辻さんのことば:


「20~30年前は、

無駄なものをつくって消費して捨てるという時代のシンボルのようなところに、

スーパーマーケットは残念ながらあったかもしれない。

でもそれは長続きしないということ、その流れを大きく変えていかなければならないことを

経営者は知っています。

今の時代、「もったいない」ということを教えて広めるには、

スーパーマーケットはすごくいい学校なのかもしれないですね。

コミュニケーションの場として捉え直したら、ものすごい役割を担っていくと思います。」



「インターフェイス社の創業者レイ・アンダーソンが、

社員全員に対して「会社を変えるために、どんな小さなことでもいいから社長も社員も

みんなでアイデアを持ち寄ろう」と呼びかけました。

コピーのときに裏紙を使うことから、電気をこまめに消すことから、

大きなところではものを売ることからリースへと商売そのものを転換していきました。

それまでは、誰か1人がちょっと世の中を変えるようなことをすると、

ハチドリの話のように、「そんなことをやって何になるの」と笑われてしまうこともありました。

こんなとき、ビジネスリーダーが自らハチドリであることを示せれば一番いいですよね。

1人1人の個性や違った発想が評価される文化が醸成されれば、

まさにハチドリがどんどん生まれてくるのだと思います。」




そのとおり!!




hachidoricoffee




ちなみに、

エクアドルの霧雲林で作った「ハチドリコーヒー」、知ってますか?



森を伐採することなく、大きな木々が作る自然の日陰を利用して

じっくり丁寧に育てたオーガニックコーヒーは本当においしくて、

一度飲んだら他のなんて飲めません。


これまでは志の高いカフェかネットでしか買えなかったんだけど、

これも西友で買えるようになったんだって。 やったー。



エクアドルの人たちとフェアトレードで作った 「agro forestry; 森林農法」 のコーヒー、

西友では、ハチドリロゴの入った赤いパッケージで売ってます。

贈り物にオススメ!!


(近所に西友がない人は、スローウォーターカフェ で買えますよ。)





ちなみに ちなみに、


このスローウォーターカフェ の代表、藤岡亜美ちゃんは、

私の周りの新米ママ仲間のひとりです。

1月にかわいい女の子、むすびちゃんが生まれました。

さらに、

ハチドリ計画 の事務局長として立ち上げから2年間活躍した
明治学院大学院生・鈴木あゆみちゃんも、

ピースボートの日韓クルーズで出会った素敵な彼と3月に結婚して、

先週かわいい男の子が生まれたばかり。



全国でママパワー、炸裂中。



いやはや。 ベイビーブーム も、ハチドリブームも、おめでたい!!




* * *





番外編 - 世界のレジ袋事情


■世界のレジ袋事情

JFSの枝廣淳子さんのニュースレターで、いい関連ネタ発見。

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Enviro-News from Junko Edahiro
No. 1243 (2006.10.17)
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以前から日本では「レジ袋」に対する関心や取り組みが多いですが、

昨今さらに「有料化?」「どうやって削減するか」などをめぐって、いろいろな議論や動きが出てきています。

他国ではあまりレジ袋が環境問題になっているという話を聞いたことがなかったのですが、

9月に参加したバラトン合宿には、25カ国からメンバーが参加していましたので、

それぞれの国でレジ袋にどのように対応しているか、何人かに聞いてみました。

思ったよりも各国で「問題」になっているのだなあ、

でもこれといえる解決策はどこもまだないのかもしれないなあ、と思いました。

(ロシアの状況が究極的な解決策かな???)


以下、“プチ取材”の報告ですが、あくまでも私の聞いた人の認識ですので、

これがその国の方針や実態を表しているわけではありません。

その点は了解のうえ、読んでいただければと思います

(たとえば、オーストラリアではビクトリアを中心に熱心な取り組みがおこなわれていますが、

私の尋ねたオーストラリア人メンバーのまわりでは何もやっていないようだ、ということです)。

【ニュージーランド】

小売業界や包装業界が自発的にレジ袋の回収をしています。2年半ほど前に、2008年までに回収率を22%にするという自主目標を立てています。スーパーではグリーンバックを売っていますが、それほど強く販促をしているわけではありません。たとえば1袋あたり7品以上入れようとか、または箱を置いておいて使ってもらうなどの工夫をしている所もあります。

人々の意識は高く、紙袋を使う人も多いようです。観光客がいろいろとレジ袋について尋ねることも、よい刺激になっているようです。


【インドネシア】

ほとんどみんなレジ袋を使っています。これはスーパーにとってはサービスのシンボルのようなもので、人々の認識も、レジ袋に関しては高くありません。レジ袋を削減しよう、マイバックを使おうというキャンペーンもやっていません。


【台湾】

台北市の話しかできませんが、これまではレジ袋や紙袋をみんな無料でもらっていました。ところが、96年か97年でしょうか。リサイクル・プログラムに力を入れるようになって、レジ袋を無料で配るのをやめました。これは、台北市の条例で決まったのです。ですから、レジ袋が欲しければ買うしかありません。

でも、今年だったか去年だったか、その条例がなくなってしまいました。台北政府は、「削減に効果がなかったからだ」と言っているようです。スーパーには生分解性のレジ袋を配っている所もあります。


【米国】

うちの近くの生協では、レジ袋を使わなければ5セント返してくれますが、これはアメリカの中でもとてもユニークな試みといえます。人々の意識は高くありませんね。

15年ほど前に、レジ袋はビニールのレジ袋がよいのか紙袋がよいのかという科学的な議論が巻き起こって、人々はそれで嫌気がさしてしまったということもあります。地方自治体でも、これに取り組んでいる所はあまり聞きません。


【オーストラリア】

レジ袋については何もしていませんよ。

【コスタリカ】

コスタリカも何もしていません。NGOなどがキャンペーンはしていますが、あまり人々の意識も高くなく、効果はそれほどありません。


【ロシア】

レジ袋ですって? ロシアにはもともと、スーパーに行ったって、レジ袋なんかありませんよ。みんな自分のバックを持って買い物に行くのが普通ですから。


【フランス】

スーパーによっては、10~15セントユーロ払わないと、レジ袋がもらえない所もあります。何度も使えるバックは、大きくてしっかりしたものを売っています。カルフールなどではキャンペーンをしてレジ袋削減を行っています。3~4年ほど前からでしょうか。マーケティングの差別化として、そのような動きをやっているようです。


【イギリス】

国としては何もしていませんね。でも、お隣の国のアイルランドでは、確か法律でレジ袋は禁止していると聞いたことがありますよ。


【ドイツ】

ドイツでは、レジ袋は基本的にただですね。でも、スーパーによっては10~20ユーロセント払って買う所もあります。そういう所では、段ボール箱を「ご自由に」と置いて、それを使う人も多いです。

多くの人がマイバックを使っていますが、それはレジ袋を買うとお金を払わなきゃいけないからではなくて、自分の買い物袋のほうが大きくて便利だから使っていると思います。レジ袋を規制するような法律はありません。

NGOのキャンペーンですか?20年ぐらい前にやっていましたね。


【インド】

4分の1くらいの州では、州の条例でレジ袋の使用を禁止しています。インドでもレジ袋は大きな問題になっています。でも、政府レベルの法律はありません。


【スウェーデン】

お店によりますが、10~20セントぐらいで買う場合が多いです。ビニールのレジ袋と紙袋と、大きさによって値段が違ったりします。法律はありませんが、使用済みのレジ袋を返すと、お金を返してくれる所もあります。