人生の98パーセントはクズ | 壁の穴強盗団

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「人生なんて親で9割決まる」なんてスレッドが、今更の様に2chのまとめサイトで取り上げられているのをみた。

これね、これこそ中二病の最たるもので、親の身になった自分からしたら
「その通りだよ。それがどうした。」
って内容だ。"それがどうした"のところのニュアンスは"So Fucki'n What!”で。

このスレッドに書き込んでいる人たちって、10代後半から20代前半くらいまでなのかな?それ以降の人が、したり顔で書き込んでいるとしたら、あまりにも稚拙でちょっとヤバいね。

子供にしてみれば、一生懸命頑張っても親の影響という枠から逃れられない。というのが解った時には、やっぱり少なからず衝撃を受けるのだろう。その経験は自分にもあるし、歳を重ねる程に仕草や性質の端々に「親」の影響が認められて、正直イヤになる事もあるんだけど「それがどうした」って話だ。

要は「蛙の子は蛙」と昔から諺でいわれてた話なんだけど、「鳶が鷹を生む」って諺もある。ここで重要なのは、蛙が鷹を生まないし、鳶が蛙を生む事も無いって事。そこん所が"1割"の部分なんだろう。

自分がそーゆー世の中のコトワリに気づいた時の事を思い返すと、死んでしまう程絶望的ではなかったけど、投げやりな毎日を過ごすには充分な理由付けとなっていた。「人生なんてくだらねぇ。」という気分で過ごすのは、若者っぽくてなんかカッコいいよね。

件のスレッドのタイトルは1割の希望が残ってるけど、自分がその時期に感銘を受けた小説の一節はもっとヒドくて、「人生の98パーセントはクズだ。」と書かれていた。そして、その後こう続けられていた。

「でも安心していいよ、ちゃんと残りの2パーセントがあるんだから。」

その一節を読んだとき、だいぶ楽になったのを覚えていて、40を超えた今でも心のどこかで支えになっている。それはなんだろうな、上手くは言えないが「2パーセント頑張りゃいいんだな。」と思えたからかもしれない。捉え方は間違っているかもしれないが、どんなに頑張ったって2パーセントの差でしかないなら、親の影響など気にせず好きな様に生きてもいいんじゃないか?と思えた。

「人生なんて親で9割決まる」と言って、思う様にいかない自分の言い訳をして過ごすのも人生だし、後の1割を追いかけるのも人生。親は子供の人生の責任なんて取らない。勝手に生んで、勝手に育てて、サッサと死んでいく。いつまでも親の所為にしてクズな人生を、クズな思考で彩るのもいいだろう。

親にしてみりゃ

「子供の人生なんて、知ったこっちゃない。」

"無責任"と言われようが、責任を取りたくてもできないのだから仕方が無い。親の中には、子供の人生の面倒まで見ようとする親も居る様だが、大概無理が祟っておかしなことになっている。親が子供の人生の責任を取るなど、世のコトワリをひっくり返す様なことをしてはいけない。子供だって、そんな事を望んではいけないのだ。

世の中の「子供」な人たちにメッセージしたいのは、自分の親を断じることが出来るのは、その子供だという事。自分の親が「いい親」だったのか「悪い親」だったのか、判断を下せるのはその子供以外にはいない。

人の子ならば、正しく親を断ずる事ができるような人生を送りたい。