SUN and FUN blog -57ページ目

意図のない

世界の丁度四つ角の、そのひとつに潜り込む。真冬の蒲団みたく潜り込む。
すると、そこは悪い夢の湖畔のようだった。
躊躇いもなく茂った深緑に、心は滲んだ。

ただ例えれば、酸素に悪戯する葦。
ただ例えれば、状態をつんざめく蔓。


苔生した残忍なボートでゆく、壊れた湖畔。
私はひざまずいた。

なぁに、漕がなくても舳先は踊る。

油断すると、直ぐに黒ずんでしまうような深緑。あまりに壮絶な山々の摂理。中間体を憶う出来過ぎた真似。
神が描く。そして神は、私という愚物と世界にミネラルを描き足した。



あまりに静かに、丁寧に、時間を登った。

その先に滝があること、知っていてもそれでよかった。

そらっ、流れ流れて。

湖面を走る蛙の群れ。
最後尾の前傾姿勢のその蛙に、私は恋をした。
その下で黒い鮟鱇はひれ伏す。

鯉は4匹死んでいた。
浮いてきた死骸を棒切れで叩くと、そこから小さなスミレが幾つか咲いた。


枝垂れた柳が私の鼻に当たった…。





通り雨に濡れて、体の虚弱な私は古い感覚に溺れる。朦朧の底にあの日の母親が。


舟は先端から沈み、空を睨む。






(昨日見た夢です)