物と事について考える | office894のブログ

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土門拳賞受賞写真家故砂守勝巳の軌跡を辿ります






資料には二種類ある。







基本的には「実物」を中心にした「物資料」である。





仮に砂守勝巳の作品を「物資料」とする。







物としての情報は、形態、大きさ、重さ、材質、色、臭い、構造などの物質的な属性なので
その、「砂守勝巳」の作品自体が失われない限り、どこへ移動しようがある程度は保持される。






一方、その作品達がいつどこで生まれ、なんと呼ばれて、誰がどのように関わって、今なぜここにあるのか。
というような遍歴→


「見えない情報」=「事資料」



は現在の事実が積み重なっては刻々と消えて行く。






「事資料」は状況を文字や映像などで記録するか、そのものに関わる人の記憶として伝承しないと残らない







物と事の情報が両方ないと資料とはいえないのだ。





今日はそんな事を知り、考えた。









それが遺族のすべき行動だ。










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