家出レスラーを宮城へ観に行く | sunada3216の書きものブログ

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家出レスラー」という、女子プロレス団体の看板選手の自伝が映画化された作品が、5月に封切りというCMをテレビで観たのを、昨日の早朝思い出しました。
 その選手の出身地が地元福岡の隣、山口県というのもあって観てみたかったのですが、6月6日で関東の映画館は上映終了したと知りました。
 どこかでやってないのか?熊本県!?・・・さすがにたたらを踏むなと思っていたら、宮城県の行ったことない(と思う)町のユナイテッドシネマフォルテ大河原でまだ上映中と知りました。その二択なら、宮城へのツーリングに決まりですね。

 16:10上映開始。8時間もあれば運転してたどり着けるだろうし、向こうのガソリンスタンドで給油して帰りに備えてからでも間に合うだろう。
 それなら10時に出発すれば大丈夫だね(誤)

 計算間違いに気付いたのは、お昼に栃木県佐野のサービスエリアで昼食の佐野ラーメンと餃子のセットを食べていた頃でした。


 うん、美味い・・・ヤバい!

 白石インターからコスモ石油へ行こうと思ったんですが、これが思うように見つかりません。
 時刻はすでに16時。通りがかったショップの駐車場へ乗り入れて、目的地を映画館に変えて移動しました。
 来る途中の道に映画館なんぞ無いと思ったんですが、あんなところに!という脇道の先にありました。


 着いた途端、プレッシャーでお腹が痛くなりました!
 トイレへ駆け込んで、大惨事は避けることが出来ました(^_^;)もう高齢なんだから、シモの緩さが怖いんですよ。

 まだ売ってたチケットを購入して、近日上映作品のCMが流れているシアターへ。


 喉が渇きましたが、唾を飲み込んで我慢します。
 さて、なんか高校生の制服を着た女子が出てきて、「私はあの夏・・・」とナレーションが入る。
 それが既に映画の本編の冒頭でした!
 もうこういうタイミングですから、ネタバレありの感想を書きますね。

 テレビCM通り引きこもりになった主人公。
 一歩も家を出ない彼女が、兄が観ていたプロレス中継を目にして興奮。もともと妄想の中では私は幸せなんだ、と夢見がちだったのが、妄想の中では私はプロレスのチャンピオンなんだ!に変りました(^_^;)

 そんなある日兄に誘われてプロレス観戦に、久しぶりに外出した彼女は、生の試合の迫力に興奮。
 興味を持ってプロレス団体旗揚げ一期生募集の広告へ問合せします。
 高校行かずにゴロゴロしてる。運動経験も無い。あるのは18歳という若さだけ。
「なれるよ、あなたも」
 その言葉を信じ、親子げんかをきっかけにわずかな所持金だけ持って、着の身着のまま東京へ家出する(^_^;)

 なんだこりゃ?とぽかんとする中、合宿というか寮にみんなで住み込んで道場でスクワット、受け身、ランニングという基礎練習について行けない彼女。
 でもオーディション最後のアピールトークで「妄想の中では華麗な空中技を使えます。絶対に実際に出来るようになります」と熱く語ってプロレスラーになりました。

 大丈夫かいな?
 デビュー戦は記憶が無いと語り、同期の中でもメインイベントをやる娘を励ます日々。ここで少し涙誘われる。
 負け続ける日々に、彼女のポンコツ振りがいいと一定数のファンがつく。わかる~となる。
 それからのプロレスの描写は、あるよねという感じで、プロレス好きとして興味深く見られました。
 団体消滅の危機に、「私には行くところがない」と思う主人公。
「ここがお前の家だ。お前の親はこの団体だ」というスタッフに胸が熱くなる。

 なんとか団体が継続して、第一線の選手として勝利もあげる日々。
 そこへ他団体からの引き抜きの話があり、他の選手は行ってしまう。
「お前も家出していいんだよ。家出レスラーなんだから」
 ここでこのタイトルなんだなと思う。

 でも彼女はその団体にこだわる。一日2試合とかのハードスケジュールもこなす。すべては団体のため。
 という気負いで怪我をして出場出来なくなる。
 そこでリングにいる選手がマイクアピールで、「あのポンコツ怪我してるんだ。これがあいつのオフィシャルTシャツ。4800円だ。高い!と売り場で売り子しているあいつに文句言って、買ってやれ!」と言われ、会場の隅で涙する姿にもらい泣きする。

 そんなライバル役の同期が「引退する」と言うので、「いつも手を抜かずに闘ってくれるのはあんただけ。やめないで」と引き留める。
 でも最後のタイトルマッチで対決の日が来る。知らないのですが、たぶん実際にあった試合を映画で役者さんが再現するのが、異様に熱いんですよね。
 毒霧と言われるペイント剤を吐きかけられて真っ青に染まった顔で、最後倒れて目を真っ赤にして泣いた顔がどアップになるの、監督は知らない女性の名前ですがすごいなと思いました。

 私はそのSTARDOMという団体の試合を観たことがありません。
 岩谷麻優というアイコン選手も知りません。
 でも最後に明らかに本人だなと思う人がスクリーンから語りかけてきます。
 役者さんは可愛い女性なのに、本人の方が輝いて見えました。

 いっぱい泣いた映画を観られて満足です。

 行けなかったガソリンスタンドで給油して、高速で移動する間にとっぷり日が暮れ、さすが東北道。風が冷たくて、震えました。




 辛味噌牛タンラーメンを食べて、お腹はいっぱいでしたが、休憩したSA、PAのお土産は美味しそうな食べ物がいっぱい。
 でもノドグロの焼きかまぼこは、美味しいけど焼いて苦みが出てることの意味がよくわからない。
 栃木レモンの飴は酸っぱくなくて練乳の甘さしか感じない。
 行者ニンニクの割り干し漬けは、大根の歯応えしか目立たない。
 なんこつくんせい、厚切りロースト牛たんは、酒のつまみに良さそうですけど。
 なかなかお気に入りを見つけるのが難しいです。

 日付が変った頃に帰り着きました。
 疲れたけど、楽しいツーリングでした。