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砂場

本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

近頃、本特集の雑誌がとても多い。特に女性誌が頑張っている。

■「FRaU」2009年9月号の特集は「読書の時間をもう少し」。恋愛小説を多く取り上げ、海外の書店を紹介するなど、女子のお洒落な読書がキーワードでしょうか。女子ばかりのなかで、鼎談に紛れ込んでいる穂村弘が個人的には読みどころ。話題の内沼晋太郎も取り上げて、幅広くきっちりと押さえている。


■「CREA」2009年9月号「眠れぬ夜は時間を忘れて溺れたい! 読書の魔力」という気合の入った特集。読者アンケートによる東野圭吾ベスト20はファンなら読んでおきたいところ。伊坂幸太郎と道尾秀介という次世代ホープなど、人気作家中心に押さえつつも、「戦国武将本に萌える」という切り口も面白い。

だが、なんといっても桜庭一樹の結婚式の写真が掲載されているのが要チェック! 結婚したと知りませんでした(しかも吉本芸人とは)。式場は吉本本社(旧校舎)で吉本社長や大物作家たちがスピーチしてます。そして司会は森三中! 発泡スチロールの板を突き破って登場するなど、すっかりお笑い芸人の嫁のポジションに。直木賞作家なんですけど・・・。とにかく、おめでとうございます!


■こちらは先月号になるけれど、「日経ウーマン」2009年8月号「心を揺さぶる最高の本200冊」。有名人のおすすめ本からビジネス書まで、さすが日経ウーマンといった多彩なラインナップ。半田健人のマニアック読書案内が気になることろ。歌謡曲だけでなく本までも押さえているのか…、恐るべし半田健人。

日経 WOMAN (ウーマン) 2009年 08月号 [雑誌]
日経BP社
日経WOMAN(編集)
発売日:2009-07-07


■そしてなんといっても今回要チェックなのが「日経エンタテイメント!」2009年9月号「あなたにぴったりの本・マンガ250」。ポイントカードサービス「Honya Club」(日販系の書店で会員数300万人)の購買データを駆使して、雑誌の年齢別のランキングが掲載されている。世代別はよくあるけど、年齢別のデータというのははじめてみた。

女性が年を重ねるごとに変化していくのに対し、男性はいつまでたってもジャンプばかり読んでいることが判明。そして、35歳にしてついにジャンプから首位を奪い取るのが、なんと「ガンダムエース」! (一応説明しておくと「ガンダムエース」とは、そのラインナップが全てガンダムのマンガという画期的な月刊誌)。

他にもこの本を買ったひとは、こんな本も買っていますという、アマゾン的な紹介もあったりと、リアル書店での貴重なデータが満載。

日経エンタテインメント ! 2009年 09月号 [雑誌]
日経BP社
日経エンタテインメント!(編集)
発売日:2009-08-04

河出文庫とちくま文庫で生きていけそう。「小沼丹」を「小沼タン」って書くと萌えキャラみたい。


顔面考 (河出文庫)
春日武彦
河出書房新社
発売日:2009-07-03

日本の伝統美を訪ねて (河出文庫)
白洲正子
河出書房新社
発売日:2009-07-03

第七官界彷徨 (河出文庫)
尾崎翠
河出書房新社
発売日:2009-07-03

スキャンダルを追え!『噂の真相』トップ屋稼業
西岡研介
講談社
発売日:2001-11

ニューヨーク・スケッチブック (河出文庫)
ピート・ハミル
河出書房新社
発売日:2009-07-03

新装版 洗脳体験 (宝島SUGOI文庫)
二澤雅喜
宝島社
発売日:2009-07-04

岡本綺堂 怪談選集[文庫] (小学館文庫)
岡本綺堂
小学館
発売日:2009-07-07

反=日本語論 (ちくま学芸文庫 ハ 1-5)
蓮實重彦
筑摩書房
発売日:2009-07-08

鏡花百物語集 (ちくま文庫 ふ 36-11 文豪怪談傑作選 特別篇)

少年たちはなぜ人を殺すのか (ちくま文庫 み 18-5)
宮台真司
筑摩書房
発売日:2009-07-08

図書館の神様 (ちくま文庫 せ 11-1)
瀬尾まいこ
筑摩書房
発売日:2009-07-08

草食男子世代―平成男子図鑑 (光文社知恵の森文庫)
深澤真紀
光文社
発売日:2009-07-09

村のエトランジェ (講談社文芸文庫)
小沼丹
講談社
発売日:2009-07-10

迷惑なんだけど? (文春文庫)
カール・ハイアセン
文藝春秋
発売日:2009-07-10

タテ社会の力学 (講談社学術文庫)
中根千枝
講談社
発売日:2009-07-13

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)
佐藤多佳子
講談社
発売日:2009-07-15

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)
佐藤多佳子
講談社
発売日:2009-07-15

一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)
佐藤多佳子
講談社
発売日:2009-07-15

続審問 (岩波文庫)
J・L・ボルヘス
岩波書店
発売日:2009-07-16

62のソネット+36 (集英社文庫)
谷川俊太郎
集英社
発売日:2009-07-16

嗤う男 (双葉文庫)
福澤徹三
双葉社
発売日:2009-07-16

すじぼり (角川文庫)
福澤徹三
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-07-25

もう8月なのに梅雨真っ盛り。硬めの本からゆるめの本まで絶妙なラインナップができた。やっぱり気になるのは最後の紹介した本「この、リンス泥棒!」

噛みきれない想い
鷲田 清一
角川学芸出版
発売日:2009-07-10

赤ずきん (おはなしのたからばこ)
文・いしいしんじ
絵・ほしよりこ
フェリシモ
発売日:2009-07

空の巻き貝
逆柱 いみり
青林工藝舎
発売日:2009-07

アンダルシアの肩かけ
エルサ・モランテ
河出書房新社
発売日:2009-07-08

ゲオルクの死
リヒャルト ベーア=ホフマン
鳥影社ロゴス企画
発売日:2009-07

下りの船 (想像力の文学)
佐藤哲也
早川書房
発売日:2009-07-09

本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか
永江 朗
ポット出版
発売日:2009-07-14

社会は存在しない――セカイ系文化論
南雲堂
発売日:2009-07-03

パンダです。
大西 亜由美
ワニブックス
発売日:2009-07-24

終の住処
磯崎 憲一郎
新潮社
発売日:2009-07-24

にょにょっ記
穂村 弘
文藝春秋
発売日:2009-07

ストリートの思想―転換期としての1990年代 (NHKブックス)
毛利 嘉孝
日本放送出版協会
発売日:2009-07

黄金の猿
鹿島田 真希
文藝春秋
発売日:2009-07

書棚と平台―出版流通というメディア
柴野 京子
弘文堂
発売日:2009-07

あの子の考えることは変
本谷 有希子
講談社
発売日:2009-07-30

僕といつかのパラレルワールド
高橋 悠也
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-06-30

ホラー・マーケット
田島 照久
春日出版
発売日:2009-07

宵山万華鏡
森見登美彦
集英社
発売日:2009-07-03

SF本の雑誌 (別冊本の雑誌 15)
本の雑誌社
発売日:2009-07-02

この、リンス泥棒!― 変な寝言が忘れられない
めさ&mixiコミュニティメンバー
ブログハウス
発売日:2009-06-30

2009年上半期ベスト10。集中して読書していたので、半年で考えると過去最強にレベルが高い。小説の完成度や誰が読んでも楽しめるという規準は丸めて捨てて、個人的な思い入れだけで選択。


■1位
木でできた海 (創元推理文庫)
ジョナサン・キャロル
東京創元社
発売日:2009-04-20

ジョナサン・キャロルの描く世界にいつも魅了されるけど、今回は特に良い。


■2位
茗荷谷の猫
木内昇
平凡社
発売日:2008-09-06

なぜこの本が前回の本屋大賞ではなかったのかと悔やまれる。


■3位
出星前夜
飯嶋和一
小学館
発売日:2008-08-01

歴史書のような重厚な作品に圧倒される。


■4位
イエメンで鮭釣りを (エクス・リブリス)
ポール・トーディ
白水社
発売日:2009-04

大切なものとは、信じるということは、何なのか。


■5位
八番筋カウンシル
津村記久子
朝日新聞出版
発売日:2009-02-20


しっかりと地に足のついた物語に好印象。


■6位
極北で (新潮クレスト・ブックス)
ジョージーナ・ハーディング
新潮社
発売日:2009-02

北極でひとり越冬した男。自分を信じないという強さ。


■7位
ダブリンで死んだ娘 (ランダムハウス講談社文庫 フ 10-1)
ベンジャミン・ブラック
ランダムハウス講談社
発売日:2009-04-10

謎が明らかになるごとに、壊れていく登場人物たち。


■8位
TAP (奇想コレクション)
グレッグ・イーガン
河出書房新社
発売日:2008-12-02

自分という存在を揺るがす近未来SF短編集。


■9位
ミサキラヂオ (想像力の文学)
瀬川深
早川書房
発売日:2009-03

ラジオ局に関わる人を描いた群像劇。多彩な登場人物たちが魅力的。


■10位
絶望ノート
歌野晶午
幻冬舎
発売日:2009-05

デスノート+絶望の世界。神とは・・・。