穂村弘の第一歌集。詩集や歌集はほとんど読まないが、穂村さんは別だ。彼のエッセイが好きなためか、それとも穂村さんの短歌の世界が他より入りやすいのか、けっこうスラスラと読める。もちろん、ここで詠まれている短歌を完全に把握して読み解くなんてことはまったく無理で、なんだかよく分からないけど気に入ったとか、そんな程度。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
「猫投げるくらいがなによ本気だして怒りゃハミガキしぼりきるわよ」
「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
終バスにふたりは眠る紫の<降ります>ランプに取り囲まれて
これらは穂村弘の短歌のなかではとても有名なものたち。エッセイを読んでいると、僕ですら心配になるような頼りなくて困った人なのだが、短歌を語らせると別人のように頼もしく、的確で鋭いコメントをするし、詠んだ短歌もやっぱりセンスが只者ではないなとといつも感心する。
■穂村弘の本たち
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