僕の2006年度ベスト本 | 砂場

砂場

本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

無事に今年は年間100冊の目標を達成。フィクションとノンフィクションが半々というバランスで、短時間で読める新書系で冊数をかせいだのが勝因だ。せっかくなので、今年読んだ本のランキングをつくってみた。

■小説系

78(ナナハチ)
「78(ナナハチ)」
[単行本]
著者:吉田 篤弘
出版:小学館
発売日:2005-12
価格:¥ 1,680
by ええもん屋.com

1位。今年一番の本はこれ。音楽を愛する人は、この本を聴いて欲しい。


鴨川ホルモー
「鴨川ホルモー」
[単行本]
著者:万城目 学
出版:産業編集センター
発売日:2006-04
価格:¥ 1,260
by ええもん屋.com


2位。今年最強のエンターテイメント。京都という言葉を聞くたびにホルモーを思い出す。

終末のフール
「終末のフール」
[単行本]
著者:伊坂 幸太郎
出版:集英社
発売日:2006-03
価格:¥ 1,470
by ええもん屋.com


3位。世界がもうすぐ終わるという、そんな時に僕は何ができるのか。


という、はなし
「という、はなし」
[単行本]
著者:フジモト マサル,吉田 篤弘
出版:筑摩書房
発売日:2006-03
価格:¥ 1,470
by ええもん屋.com


4位。本を読む様々なかたち。動物の種類だけ読書の姿がある?


雪屋のロッスさん
「雪屋のロッスさん」
[単行本]
著者:いしい しんじ
出版:メディアファクトリー
発売日:2006-02
価格:¥ 1,155
by ええもん屋.com


5位。いろいろな仕事をする人たち。愛すべき人たちの姿。



■新書系

先生はえらい
「先生はえらい」
[新書]
著者:内田 樹
出版:筑摩書房
発売日:2005-01
価格:¥ 798
by ええもん屋.com


1位。学びは学びの中にある。だから先生はえらい。


読書からはじまる
「読書からはじまる」
[単行本]
著者:長田 弘
出版:日本放送出版協会
発売日:2006-10
価格:¥ 872
by ええもん屋.com


2位。本を読むための心得。まずは椅子。本はいらない。



ロマンティックな狂気は存在するか
「ロマンティックな狂気は存在するか」
[文庫]
著者:春日 武彦
出版:新潮社
発売日:2000-10
価格:¥ 650
by ええもん屋.com


3位。安易に狂気を扱わない、狂気の守備範囲を知る本。



読書と社会科学
「読書と社会科学」
[新書]
著者:内田 義彦
出版:岩波書店
発売日:1985-01
価格:¥ 735
by ええもん屋.com


4位。読書論で一冊選ぶならこれ。全力読書。


世界が完全に思考停止する前に
「世界が完全に思考停止する前に」
[文庫]
著者:森 達也
出版:角川書店
発売日:2006-07
価格:¥ 540
by ええもん屋.com


5位。僕らがこの世界を壊しているという自覚。




ほとんど同じ時期に、このふたつの文章を読んだ。それから僕の小説の読み方が少し変わった。

「今の私」というのは、無数の「私がそれであったかもしれない私、私がそうなるかもしれない私」を控除した「残り」です。そういう無数の「可能性としての私」を縦横にずらりと並べてはじめて、「今、ここにいる、当のこの私」がとりわけ何ものであるかということが言えるわけです。(『先生はえらい』内田樹)

「ワタナベ君は私だ」と思うのは、とても正統的な本の読み方のひとつだということです。そして逆の言い方をすれば、僕(作者)はまったくワタナベ君ではありません。ワタナベ君は「僕があるいはそうあったかも知れない人」です。だからこそあなたにとってワタナベ君は悲しく、僕にとってもワタナベ君は悲しいのです。(「これだけは村上さんに言っておこう」村上春樹)



よいお年を。