- 日垣 隆
- 世間のウソ
民事不介入はウソ。鳥インフルエンザで大量の死者がでるウソ。宝くじの当たりやすい店のウソ。性善説のウソ。精神鑑定のウソ。児童虐待が増えているというウソ。オリンピックのウソ。アメリカのイラク戦争・占領のウソなど、世間一般で信じられている様々なウソを日垣隆氏が理論的に真っ向から否定するという内容。
興味を引く内容ではあるが、このタイトルに引かれて本書を読む人なら、ある程度は知っている事なので、目からウロコがとまではいなかい。漠然と抱いている不信感が論理的に語られているのを読んで満足するといった内容。しかし、こういった物事を無邪気に信じている人はこういう本は読まないというジレンマ。
以下、気になった文章を引用。
植草、失礼、このエコノミスト氏にとって、このような行為を働いて仕事と名誉の一切を失うことが、いったいどんなメリットになるのか。このようなリスクをリスクと感じないで本当に手鏡で覗こうとしたなら、自分が何をしているのか分からなくなっている状態、つまり心神喪失ではないか。
…手鏡事件に関して日垣氏は「見せしめによる逮捕と公表、起訴」だと批難しているが、この後、某エコノミスト氏は二度目の事件を起こして、この引用文も説得力を増す。個人的にも、某エコノミスト氏は病院に行ったほうがいいと思う。
ちなみに日垣氏は心神喪失の無罪に否定的で、犯罪者は「動機の如何」ではなく「被害の深刻さ」で裁かれるべきだと主張している。賛成。
誰かを殺してやりたい、と思ったとき、それを阻止するのは残念ながら「命の大切さ」(性善説)ではなく、露見後の法的処遇と報道による極端な生活変化へのリアルな認識(性悪説)です。
…現在、多発しているいじめと自殺事件を考えても性善説で取れるべき対策よりも性悪説に基づいた対策のほうが効果的なのは間違いない。いじめを刑事事件として扱い、学校に警察を介入させるということを宮崎哲弥が言っていた。賛成。
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