『オーロラの彼方へ』星野道夫/PHP文庫 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

星野 道夫
Michio's Northern Dreams (1) オーロラの彼方へ PHP文庫 (ほ9-1)

「Michio's Northern Dreams」シリーズ全6巻の第1巻。星野道夫の未発表写真を含むアラスカでの写真と、t著作から印象的な言葉が選ばれ収録されている。星野道夫は昨年あたりから読み始め、今は再編集ではない文庫を順番に読んでいる途中だ。こういう再編集ものは多数あるし、そこまで手をだすときりがないので、この本は買わないでおこう。そう決めて、売り場に並べていた。

全巻出揃って、あんまり売れないから下げようかと考えていたら、この本を熱心に立ち読みしているサラリーマンがいた。閉店後にスリップをみたら売れていた。そうか、あのサラリーマンは買っていったのかと、ストックを出す時、開いたページにこの文章があった。

「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ……夜遅く、仕事に疲れた帰り、ふと見上げると、手が届きそうなところに宇宙がある。一日の終わりに、どんな奴だって何かを考えるだろうな」
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せるか、いいややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」