芥川賞選評を読んだら受賞作を読む気が失せた | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

本日発売の文藝春秋9月号を購入。芥川賞の選評と受賞作『八月の路上に捨てる』の全文が掲載されている。

芥川賞&直木賞では、各選考委員は作品ごとに○△×をつける。今回の受賞作に○をつけたのは高木のぶ子と河野多恵子。あとの選考委員は最初は×の人もいたかもしれないが、受賞したということは最終的には全員△をつけたということだろう。○の二人以外は酷評ばかりで、こんな選評を書くぐらいなら、受賞なしのほうがすっきりするのに。こういう判定方法、最近みたような気がする。

高樹のぶ子「言葉が、伏流水のように裏に流れる意識を感じさせるのは才能だろう」
河野多恵子「不如意な結婚生活と離婚を扱って、簡潔な文章からさまざまに迸る人間の妙味の豊かさには尋常ならぬものがある」
宮本輝「もっと大きな芯が土台として設定できたのではないかと不満を感じた」
石原慎太郎「今回もまた期待外れでしかなかった」
村上龍「今回の候補作はどれもレベルが低く、小説や文学というものを「なぞっている」ような気がした」「現代における生きにくさを描く小説はもううんざりだ」