- ボブ グリーン, 井上 一馬
- チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene
古本屋にて105円。上原隆『雨の日と月曜日は』の帯に「日本のボブ・グリーン」という文があったのだが、僕はボブ・グリーンが何ものか知らない。調べてみると、普通の人々を通してアメリカの現実をうつしだすというアメリカを代表するコラムニストらしい。これは僕の好きなタイプの本だろうと古本屋に何冊もあったので2冊だけ購入。
配偶者の死をきっかけに飛行機を乗り継いで空を飛び続けている女性「飛行機のなかの他人」、ロースト・ビーフの切り方を知らない自分たちの世代と父親の世代「父」、学生時代に部活をクビになった屈辱がいつまでも胸の奥に残る「失格の烙印」、五十五歳にして文字の読み書きを習い始めた「男のなかの男」、ビートルズの寝たベッドシーツを細切れにして売りさばいて一攫千金を夢見た男たち「ビートルズのベッドシーツ」、念願のアメックスのプラチナカードを手に入れた葬儀屋「プラチナカード」などなど。
有名人もいれば普通の人もでてくる。ボブ・グリーンが主人公のときもあれば、ほとんど出てこない時もある。あとがきに「80年代のアメリカのスナップ写真」とありが、まさにその通りだ。このスナップ写真というのが読んでいて気持ちいい。記者として上から人を見下したりした無味乾燥な報道写真ではなく、ひとりのアメリカ人として同じアメリカ人を写し出している。
「仕事が終わったあとで友達に話してきかせたいと思うような話を書くように努めたい」というだけあってボブ・グリーンのコラムは読み手との距離がとても近い。読んでいてかなり親近感が沸くので常習性がある。このあたりが、さすが人気コラムニストといったところだ。
関連書籍
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