9月中旬発売の文庫 | 砂場

砂場

本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

横山 秀夫
半落ち

内容(「MARC」データベースより)
請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。


超ベストセラー。各誌絶賛、このミスでも1位を取り、寺尾聡の主演で映画化もされた。横山秀夫は今や平台の定番。藤沢周平のごとく幅広い年齢層の男性に圧倒的な支持を得ている。


唯川 恵
ベター・ハーフ


日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護……。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。(出版社紹介文)


確かベターハーフというのは自分の失われた半分の存在が妻であって、ふたり合わさって本当の自分(たち)の姿になるという意味だったよなと思いつつ、確認のため辞書を引く。


新明解第4版

【ベター・ハーフ】
「妻」の美称。(〔よりよき半身〕とするのは、全くの誤解)

なんと!誤解だったのか。あわててヤフーの辞書でも確認。


大辞林

【ベター‐ハーフ】
よき配偶者。妻をいう。


プログレッシブ英和中辞典第4版
【better half】
((略式・おどけて))妻[夫], 伴侶. ▼原義は「自分の存在の大半を占めるほど親しい人」.


英語だと「おどけて」使う言葉のようだから、語源てきには新明解のほうが正しいようだ。確かに誤解だ。だが、現在日本で使われている言葉の意味を正確に表記するという国語辞典の意義を逸脱しているのは間違いない。第6版でも確かめないと。


本多 孝好
MOMENT

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら……。病院でバイトをする大学生の「僕」。ある末期患者の願いを叶えた事から、彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。恋心、家族への愛、死に対する恐怖、そして癒えることのない深い悲しみ。願いに込められた命の真実に彼の心は揺れ動く。ひとは人生の終わりに誰を想い、何を願うのか。そこにある小さいけれど確かな希望──。静かに胸を打つ物語。(出版社紹介文)


なにか文庫の表紙の印刷技術に革新でもあったのかと思ったほど綺麗な表紙。思わず多面展開をしてしまった。

この物語には何でも願いを叶えてくれる人がでてくるらしいのだが、なんと自分の望みを書いて集英社に送ると本多孝好がそのテーマで短篇を書いてくれるという特別企画開催中。選ばれるのは1名。自分の望みが短篇小説になり、さらに副賞で10万円も貰るのがなんともいえない。http://www.shueisha.co.jp/bunko-moment/bosyu/index.html