僕が最初に勤めた書店はダイエー系の書店だ。どこか書店でアルバイトをしようと通勤圏内の書店を片っ端から当たったなかで、なんとか雇ってもらえた小さな書店。こうして今の僕が書店員として働いているのも、あの書店があったから。そういうわけで少なからずお世話になったダイエー創業者の中内功氏へ追悼の意を込めて本を紹介。
- 佐野 眞一
- カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」〈上〉
- 佐野 眞一
- カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」〈下〉
内容(「BOOK」データベースより)
小さな薬屋の息子として生を享けた中内功。戦時中はフィリピン戦線を彷徨い、終戦後はヤミ市を舞台に人生の再スタートを切る。やがて「主婦の店・ダイエー」を開業。キャッシュレジスターの導入や、独自の流通網を築きあげることで、思い切った値下げ作戦を展開する ―。戦後日本経済の発展とともに成り上がり、そして破滅していった男の全てを書き記した超重厚ノンフィクション。
- 城山 三郎
- 価格破壊
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僕が大学に入学したとき流通学の講義で読まされた本。中内功がモデルと言われている。
- 中内功研究会
- 中内功語録
ダイエーのマークは、円の左下が欠けているのだが、これは不安定の安定=成長を表しているのである。これが完全な円になるとこれ以上の成長は望めないということになる。
(中略)
「完成図はない、うちの会社には。CIマークと同じで、円と欠けとるわけでして、常に現状に対して不満がある。消費者側に日々の生活に対する不満が永遠にあるということであれば、われわれの仕事も永遠にある。完成図なき挑戦ですよ。」『WILL』昭和57年10月号。
ひとつの時代が終わったような気分です。ご冥福をお祈りします。