『ポルノ惑星のサルモネラ人間 自選グロテスク傑作集』筒井康隆/新潮文庫 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

筒井 康隆
ポルノ惑星のサルモネラ人間―自選グロテスク傑作集

動植物の全てが卑猥な惑星「ポルノ惑星のサルモネラ人間」


妻が冬眠、羽化、産卵、脱皮と変化する「妻四態」


歩くときの筋肉の動きを医学用語を駆使して、病的なまでに緻密に解説する「歩くとき」


右肱の少し彼方に電車が着いた
という書き出して始まる幻視的で騙し絵のような「座右の駅」


世界一のブスをアイドルにしたてあげる「イチゴの日」


ヤクザが魔王に再就職。スプラッタ満載「偽魔王」


ジャングルの奥地、未開の原住民のもとに転勤、孤立していくサラリーマン「カンチョレ族の繁栄」


7編。さすが筒井の傑作集だけあって読み応えは抜群だ。だが、「カンチョレ族の繁栄」は二度と読みたくない…。「妻四態」「座右の駅」はまた読んでみたい。