第133回直木賞&芥川賞候補発表 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

第133回直木賞候補

絲山秋子
逃亡くそたわけ

恩田 陸
ユージニア

朱川 湊人
花まんま

ベルカ、吠えないのか?
古川 日出男


三浦 しをん
むかしのはなし

森 絵都
いつかパラソルの下で


三崎 亜記

となり町戦争




今回は若手作家が多いのと、芥川賞とのねじれ現象が特徴。芥川賞候補になった純文学系作家のの絲山秋子が直木賞にエントリーというのも不思議な感じだ。「となり町戦争」も純文学系の三島賞の候補になるなど、内容的には芥川賞もありだったが。


いつになく先物買いの直木賞なので、ここは将来の活躍が間違いない前途有望な絲山秋子、三浦しをん、森絵都あたりが受賞してくれると嬉しい。朱川湊人と三崎亜記はどちらも好きな作家だが、まだまだ未知数だし、古川日出男はマニア受けの作家な気がするので、直木賞は少し違うような気がする。


と言いつつも、直木賞は、やはり作家ではなく作品で選ばれるべきだと思うので。

◎「いつかパラソルの下で」森絵都
○「べルカ、吠えないのか?」古川日出男
▲「となり町戦争」三崎亜記

と予想しておく。「となり町戦争」以外は読んでいないので何ともいえないのだが。


第133回芥川賞候補


伊藤たかみ 「無花果カレーライス」(文藝夏号)

楠見朋彦 「小鳥の母」(文學界六月号)

栗田有起 「マルコの夢」(すばる五月号)

中島たい子 「この人と結婚するかも」(すばる六月号)

中村文則 「土の中の子供」(新潮四月号)

樋ロ直哉 「さよなら アメリ力」(群像六月号)

松井雪子 「恋蜘蛛」(文學界六月号)


注目は樋ロ直哉。現在、個人宅向けの出張料理人。本作で群像新人文学賞を受賞してデビュー。メッタ斬り書評家の大森&豊崎が今回の芥川賞予想で「さよならアメリカ」に二人とも本命をつけている。出版社の紹介文は以下の通り。


樋口 直哉
さよならアメリカ

ぼくは袋を被って生活している。袋の後ろには「SAYONARAアメリカ」というロゴが。噂で聞いた、袋族の少女と出会うために、ぼくは街を彷徨う。突然現れた、異母弟を名乗る男との共同生活。巡り会うことのできた袋族の少女への思い。
純粋な感性と倒錯的視点が現出させた、現代文学の新しい姿。


箱男へのオマージュだろうか。ものすごく気になる。


さてさて、発表は7月14日。