- 著者: 鹿島 茂
- タイトル: セーラー服とエッフェル塔
タイトルと表紙がいいなーと以前から目を付けていた。カバーの折り返しをみると、「画・キルヒナー」とある。知らないなーと思っていたら、その下に「提供・荒俣宏」と書かれている。さすが荒俣先生!と思わず買ってしまう。本の買い方を考え直したほうがいいかも知れない。
本書は鹿島茂氏が様々な事柄に対して自分勝手に「仮説」を立てて、本格的な検証はせずに、そのまま投げっぱなしにするという気ままなエッセイ集だ。僕などは予備知識などないから「仮説」まで届かない「妄想」で終わってしまうが、博学な鹿島教授は「仮説」と言っても十分な説得力があるし、いろいろな文献にも目を通しているので、「仮説」から「真説」へと近づいているのではないかと思わせる充実した内容だ。
と説明すると堅苦しい内容みたいだが、本書で取り上げられる「仮説」は「亀甲縛りは日本独特の文化である」だったり、「なぜセーラー服は日本だけに定着し、根強い人気を誇るのか」などなど。こういう低俗な話題を深く検証しつつも、「仮説」だから別に正解じゃなくてもいいや、という力の抜けたところが読みやすくて楽しめる。