- 著者: 野沢 尚
- タイトル: 殺し屋シュウ
フィッツジェラルドを愛読するインテリの殺し屋。腕は確かだが仕事の後に鬱になるのが悪い癖。そんな彼の元に転がり込んだ七つの殺人依頼とは。著者がハリウッド映画化を夢見た意欲作!(幻冬舎ホームページ紹介文より)
連作短編なので読みやすそう。幻冬舎文庫にしては珍しく表紙がよくて売れそうだ。イラストはよく見かけるあの人ですね。名前忘れました、すいません。
野沢尚はまだ未読なので読んでみようかな。本書はハードカバーの時は「新シリーズ」として発売されていたので、著者が存命なら続編もあったのに残念。
- 著者: 久坂部 羊
- タイトル: 廃用身
廃用身とは麻痺して動かず回復しない手足をいう。患者の同意の下、廃用身を次々と切断する医師漆原。告発するマスコミ。はたして漆原は悪魔か?『破裂』の久坂部羊の衝撃的な小説デビュー作。(幻冬舎ホームページ紹介文より)
昨年発売された『破裂』は「新世紀版『白い巨塔』」と呼ばれベストセラーになった。帯にある「医者は3人殺して1人前」というセンセーショナルな文句。世間では経験の浅い医者だけで手術を行って患者が亡くなったニュースが流れていた。
医療ミステリーといえば帚木蓬生がいるが、書き手の少ないジャンルなので今後の活躍も期待。
- 著者: 上原 隆
- タイトル: 雨にぬれても
アルコール依存症で兄を亡くした弟、夜間中学で字を学びなおす老人……人々の「生きる」姿にきっとあなたも励まされる。心がスッと軽くなるコラム・ノンフィクション待望の第三弾(幻冬舎ホームページ紹介文より)
僕はノンフィクションはあまり読まない。「感動」が売りとなると、なおさら避けてしまう。それでも上原隆の本だけは、毎回気になる。
本書は著者の幻冬舎アウトロー文庫の第三弾だが、第一弾の『友がみな我よりえらく見える日は』というタイトルを初めてみたとき、しばらく目を離せなかった。僕が文庫の担当になったとき、この本を平積みにしてPOPをつけた。POPには何と書くか悩んだが「友がみな我よりえらく見える日は」とだけ書いた。
- 著者: 伊坂 幸太郎
- タイトル: ラッシュライフ
今月の文庫一押しはこれ!
伊坂幸太郎の出世作といえば本書。ジグソーパズルのような緻密な構成と、個性豊かな登場人物たち、気の利いた台詞回しなど、伊坂幸太郎の魅力満載で、本好きの人達からミステリーファンまでをも唸らせた傑作。伊坂幸太郎で一冊選ぶなら、これで間違いなし。
- 著者: 舞城 王太郎
- タイトル: 阿修羅ガール
そして三島賞受賞の本書は舞城王太郎の出世作。三島賞の選考会では宮本輝が「この本のどこが面白いんだ!」と筒井康隆の首を絞めたとか…。
本書を評価した筒井はさすがだと思いつつ、宮本輝が怒るもの無理は無い。本書は最低限の予備知識として、「2ちゃんねる」でいう「祭り」と、「夜もひっぱれ」の出演者、「ルパン三世」の主題歌などを知らないと楽しめない。たぶん5年後に読むとまた違った感想になると思う。
名作とは風化しない作品であるという捉え方もできるが、今だからこそ面白いという小説もあるのだなと、本書を読んで思った。
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著者: 上原 隆