『定刻発車』新潮文庫/三戸祐子 | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

本書は事故当日が発売日。

著者: 三戸 祐子
タイトル: 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?

4月25日、僕は遅番だったので事故のニュースを出勤時間ギリギリまでみて職場にいくと、今月の新著文庫の新刊のなかにこの本があった。正確なダイヤを絶賛するような内容紹介を読んで、僕は悪い冗談かと苦笑いする余裕もなく、嫌なものを見た気分になって、そそくさと棚に差してしまった。書店員失格だ。


 電車が2~3分遅れるだけで腹を立てる日本人。なぜ私たちは“定刻発車”にこだわるのか。その謎を追うと、江戸の参勤交代や時の鐘が「正確なダイヤ」と深く関わり、大正期の優れた作業マニュアル、鉄道マンによる驚異の運転技術やメンテナンス、さらに危機回避の運行システムなどが定時運転を支えていた! 新発見の連続に知的興奮を覚える鉄道本の名著。交通図書賞・フジタ未来経営賞受賞。 (新潮社ホームページより)


その時は、僕は本書をこのタイミングで読むなど気が知れないと思った。だが、冷静に考えると本書は今だからこそ読むべき本に違いない。世界に誇れるほど正確なダイヤで運行されていた日本の鉄道。そして、それゆえに起こった脱線事故・・・。


 福知山線脱線事故の死者は107人になってしまいました。心からご冥福をお祈りします