
著者: ロジェ=ポル・ドロワ, 鈴木 邑
タイトル: 暮らしの哲学―やったら楽しい101題
『やってみるだけで「自分の世界観」が変わる、カンタン哲学の本!』
という内容。哲学と構えずに気楽に遊ぶのがいいかと思う。分かりやすいのは「同じ単語を繰り返す」というものだろう。
【同じ単語を繰り返す】
効果:言葉と意味を切り離す
所要時間:約2、3分
用意するもの:手近にあるもの
これは誰でも経験があると思う。「えんぴつ」という単語を延々と繰り返して声にだしていると、なんだか「えんぴつ」という言葉から意味が剥がれ落ちて、なんの意味ももたない言葉に思えてくるという感覚。この感覚から言葉と物の結びつきの脆さを実感して見ようという試みだ。
【頭のなかでリンゴの皮をむく】
効果:集中力が高まる
所要時間:20~30分
用意するもの:何もなし
リンゴの種類、大きさ、色、小さな傷まで思い浮かべる。ナイフも形状から柄に使われる材質まで鮮明に。そして細部まで正確なイメージを保ちつつリンゴの皮を剥き始める……。これがいかに難しいか、やってみればすぐに分かるだろう。集中力のない僕は、すぐに投げ出した。
【どこへ行く当てもなく地下鉄に乗る】
効果:「いまこの時」を体験する
所要時間:約1時間
用意するもの:地下鉄
地下鉄に乗る人はみんな目的地を目指している。これは自分を「場違い」な状況に置くことによって、回りの人との「ズレ」を意識し、自分という存在や地下鉄に乗っている時間というものを際立たせて実感するというもの。こういう哲学的な試みは数多く載っているが、気楽に実践するには頭を使うので難しい。
【おしっこしながら水を飲む】
効果:宇宙が身体のなかに流れ込む
所要時間:1、2分
用意するもの:トイレ、コップに入れた水
おしっこしながら水を飲み続けると、喉と尿道を結ぶ直通回路があるような気になるとか。これはぜひやってみようと思うのだが、そう都合よくトイレに行きたくならないし、トイレに行きたくなった時はいつも忘れている。
【知らない女性に「あなたは美しい」と言う】
効果:反応が楽しみ
所要時間:1分未満
用意するもの:何もなし
哲学的なのか疑問な上に、「反応が楽しみ」とは投げやりな効果だ。こんな遊び心満載な実践できる哲学的お遊びが101個もある。実際にしなくても読んでいるだけで楽しめた。