3月中旬発売の文庫 | 砂場

砂場

本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。



著者: 夢枕 獏 文春文庫
タイトル: 陰陽師 (竜笛ノ巻)



著者: 群 ようこ 文春文庫
タイトル: パンチパーマの猫

少し落ち着いた感のある陰陽師シリーズで、既刊本は以前ほど売れなくなったが、それでも新刊は強い!表紙の村上豊氏の絵もいつになく華やかだ。とても読みやすい文体で、連作短編という構成なので、あまり読書に慣れていないかたにもおすすめ。もちろん、本好きなら必読。といいつつ僕は積読中です、すいません。群ようこさんのエッセイも超定番。この二冊は手堅すぎる。



著者: 鹿島 茂 文春文庫
タイトル: オール・アバウト・セックス

空前絶後の「エロスの総合図書館」誕生!フーゾク、SM、AV……。あらゆる分野のエッチ本のさわりを鹿島教授が伝授。日本のセックス状況が書評を通じて明らかにされる
配本が2冊しかなかったが、これは売れそうだと追加注文して新刊台の目立つところに7冊ほど積むと、翌日には6冊売れていた。エロは売れるという想定の範囲内なのだが、その売れる速さに驚いた。
といっても鹿島教授なので下世話な「エロ」ではなく高尚な「エロス」なのでお間違いのないように。



著者: ケラーマン.J., 北澤 和彦 講談社文庫
タイトル: モンスター 臨床心理医アレックス

サイコ・サスペンスの巨匠ジョナサン・ケラーマン最新作。外部から隔絶された施設に収容されている元凶悪犯が、外の世界の残虐な殺人を予言。アレックスと刑事マイロの名コンビが、不可解な事件の真相を解き明かす!
久しぶりにサイコ系で読みたいと思った本。



著者: 笹生 陽子 講談社文庫
タイトル: きのう、火星に行った。

あきらかに角川文庫の『バッテリー』を意識しての講談社からの文庫化だろう。これからは児童文学の文庫化が増えるかと思う。先月の『ぼくらのサイテーの夏』に続いて二ヶ月連続で笹生陽子が講談社から文庫化。児童書で数々の賞を受賞し、一般書でも『ぼくは悪党になりたい』で昨年度は話題になるなど、今後の活躍がとても期待される作家だ。



著者: 岡嶋 二人 講談社文庫
タイトル: クラインの壷

岡嶋二人の最後の作品。新潮文庫からの移籍。ヴァーチャルリアリティを扱った内容なので、今ではネタがあちこちで使われていて目新しさはないが、それでもヴァーチャルリアリティの小説をひとつ上げろと言われれば、この作品が思いつく。まさに名作。岡嶋二人の小説で僕のお気に入りは『そして扉が閉ざされた』だ。地下シェルターに閉じ込められた4人が必死に脱出の方法を探りながら、友人の死について推理する。推理小説の醍醐味を存分に楽しめる、これまた名作。



著者: 浅暮 三文 集英社文庫
タイトル: 石の中の蜘蛛

犬並みの嗅覚を持った主人公なら、このミス4位の井上夢人『オルファクトグラム』という傑作や、『カニスの血を嗣ぐ』があるが、本書は聴覚が異常に発達した主人公だ。聴覚とは珍しいなと思っていたが、よく見ると『カニスの血を嗣ぐ』の著者だった。嗅覚の次は聴覚ということか。いずれ味覚で犯人を探す推理小説とか書いてくれないだろうか。すごく気持ち悪そうだ。第56回日本推理作家協会賞長編部門を受賞作。



著者: 森巣 博 集英社文庫
タイトル: 越境者たち (上)

阿佐田哲也以来のギャンブル小説の書き手として注目される森巣博。昨年に読んだ日本SF大賞の沖方丁『マルドゥック・スクランブル』の中盤にあるカジノでのギャンブルシーンがやけに面白かったので、近頃、ギャンブル小説が気になる。となると読むなら森巣博以外にはあるまい。本書か新潮文庫の『神はダイスを遊ばない』か、どちらかを読みたいところ。

著者: あさの あつこ
タイトル: バッテリー

著者: 笹生 陽子
タイトル: ぼくらのサイテーの夏

著者: 笹生 陽子
タイトル: ぼくは悪党になりたい

著者: 岡嶋 二人
タイトル: そして扉が閉ざされた

著者: 浅暮 三文
タイトル: カニスの血を嗣ぐ

著者: 井上 夢人
タイトル: オルファクトグラム (上)

著者: 冲方 丁
タイトル: マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮

著者: 森巣 博
タイトル: 神はダイスを遊ばない