訳もわからずフェイスブックを始めると、
画面に知人の名前と顔がずらっと並んだ。
そこから、
なつかしいYさんのページにたどりついた。
Yさんの何気ない一言に、
次から次へと友人のつっこみがはいる。
すごい盛り上がりだ。
Yさんが今も変わらずみんなに愛されてるのを見て、
おかしくて仕方なかった。
ヒット商品を生み出したYさんは、
眉間のしわと笑顔がトレードマークの紳士だ。
職場では、いつも考え事をしてるので、
歩いた後に忘れ物が残る。
『またYさんや。』と、すぐに持ち主の手に戻るのは、
書類には必ず、
達筆すぎて解読不能な筆ペン文字が踊っているから。
理解できるのは部下だったS女史だけだった。
販売機のコーヒーも、
お金を入れてボタンを押して、コーヒーをとらずに
どこかへ行ってしまう。
次にボタンを押した人は、
残されたYさんのコーヒーの上に紙コップがおりて
飲み物が注がれるので叫び声をあげた。
また、戦争帰りの大御所に敵視されていたのに、
本人は全く無自覚で、
大御所もいじめ甲斐がなかったはずだ。
そんなYさんは数年前、命に及ぶ大病をされた。
回復後、ドクターストップを聞き流し
好きな卓球を続けて健康を取り戻している。
毎年の年賀状で、
試合成績を知らせてくれるのを見て、
安心する事が何年も続いた。
先日、親友のご主人が倒れた。
今も変わらず元気なYさんの笑顔を思い浮かべ、
強く強く祈る日々だ。
