いつも乗る列車に、いつもより5分早く乗り込んだ。
始発駅である。
ドア付近に立ってると、
車内でひとりの壮年が、向かいの席の男性の膝をたたく。
知り合いかな。。
と眺めてると、
「奈良やで!ここ奈良やで!」
壮年が言う。
眠りこけてた青年は目を覚ました。
が、状況がつかめない。
そしてホームへ出た。
しばらくして戻ると、起こしてくれた壮年に礼を言い、ふたつ先の駅まで何分か訪ねた。
「乗り過ごしたんか?夜遅くまで勉強しすぎや!」
大声で笑う壮年。
礼を言った後、のそっと元の席に座り直した青年。
ふたりのキャラクターと
そのやりとりがほほえましい。
霧で、列車は遅延の予感。
積み重なった疲労でクタクタの朝。
平和というのか何というのか。
なんだか嬉しい気持ちの一日のスタートだ。












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