若いころ
深夜か早朝に
家族が寝静まった台所でテレビをつけると
桂米朝さんの落語が流れた。
毎回、同じような時間にテレビをつけ、
ほとんど放心状態で、
米朝さんの語りを眺めた。
今から思うと、
自分の中に足りない何かを
満たそうとしていたように思う。
そんな事を最近になって思い出す。
お話の筋は、ほとんど記憶にない。
思い出せるのは、
長屋のあったかさ。
いちびりとおせっかい
けったいな登場人物と
それをやんわり包む、まわりの人たち。
だから、今でも長屋を見かけると、
どこかホッとするんやなぁ。
新喜劇(吉本)見て、なんか安心するんやなぁ。
米朝さんの語る世界の
人づきあいに憧れて、
それをお手本のように思って
私は振舞ってるんやなぁ。