いよいよ今週末、WBA王者 井岡一翔とIBF王者 フェルナンド・マルチネスが激突。
技巧の井岡、ラッシングパワーのマルチネス、タイプの違う両王者の統一戦に胸が高鳴る。
井岡のスタイルは毎回違う。
前戦のホスベル・ペレス戦はファイター化していた。
前々戦のジョシュア・フランコ再戦は足を停めて打ち終わりを狙い、相手に連打を打たせなかった。
前々々戦のジョシュア・フランコ初戦はサイドに動き続けボディを叩いた。
更にその前、ドニー・ニエテス再戦はひたすらジャブを突いた。
この試合は引き出しの多い井岡次第に思う。
フランコ再戦の様にリング中央でフットワークを最小限にして戦えばマルチネスのラッシングパワーは目減りする。
逆に足を使い過ぎると追いかけて強いマルチネスは持ち味を発揮出来る様に思う。
個人的にはフランコ再戦での戦術、リング中央でマルチネスの打ち終わりにカウンターを合わせれば井岡が勝つと予想する。
ただ、気になる事がある。
ジェシー・ロドリゲスがあれだけ見事にファン・フランシスコ・エストラーダに勝っただけに、対抗しようとしないだろうか?
無理にペレス戦の様にファイター化をすれば………必要以上に打ち合えばそれはマルチネスのペース。簡単に打ち勝てる相手ではない。
前週に行われたWBC同級タイトルマッチが井岡の精密機械を狂わせるかもしれない。
そんな懸念が払拭出来ない。