アンドリュー・マロニーVSペドロ・ゲバラ(WBC暫定Sフライ級決定戦) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

6日前のオーストラリア興行。

Sフライ級はWBA王者 井岡一翔、WBO王者 田中恒成を抱える日本には気になるクラス。


元WBA王者 アンドリュー・マロニーのホームでありながらセミセミ。女子バンタム級よりも前に試合をするのか………とオセアニアのSフライ級の価値にガッカリする。

マロニーは中谷潤人戦での倒されっぷりが印象に残る。


対するペドロ・ゲバラは八重樫東、木村悠、寺地拳四朗と戦った元ライトフライ級王者。


初回、マロニーがジャブを突き、ゲバラは打ち終わりに左ボディを狙う。ライトフライ級から上げたゲバラの方が大きく見える。


2ラウンド、マロニーは初回程には手が出ないが先手先手で攻める。ゲバラはカウンター狙い。タイミングは合っている。


3ラウンド、マロニーの前後の動きが良い。ゲバラは見ている時間が長い。


4ラウンド、ゲバラのボディが優勢であったが、ラウンド後半、マロニーの右を貰いポイントは難しい。


5ラウンド、ゲバラの右がヒット。終了間際には左アッパーもヒット。マロニーは足を使い的を絞らせない。


6ラウンド、マロニーの手数が落ちてきた。スタミナ切れと言うよりリターンを警戒している様に見える。


7.8ラウンド、ゲバラがプレッシャーを強める。マロニーはやり難そう。


9ラウンド、下がりながら打つマロニー、前に出ながら打つゲバラ。当然、与えるダメージはゲバラが上。


10ラウンド、角度のあるゲバラの左アッパー、左ボディが良い。マロニーは動きが落ちている。


11ラウンド、マロニーの後退が目立つ。ゲバラは自分のペースなのだからもっと手数がほしい。


ラストラウンド、ゲバラが手数を増やす。敵地だけに確実にポイントを取りたい所。マロニーはラスト1分、攻勢に出るが単発。ゲバラのボディが上回る中、試合終了。


判定はスプリットでゲバラ。

モロニーの出来も悪くはなかったが、パワーの差が出た。

これでWBCSフライ級はファン・フランシスコ・エストラーダ、カルロス・クアドラス、ペドロ・ゲバラの3人を王者に認定。全員、メキシカン。

酷い有り様だ。