東京ドーム四大世界戦、メインイベント。
井上尚弥の統一タイトル初防衛戦。相手はルイス・ネリ。日本側から見ると山中慎介の敵討ち?
ネリはサウスポーのファイター型。
連打の回転が速いと評される事もあるが………それ程でもない。井上の方が速い。パワーも並。スピードも並。特筆すべきは闘志旺盛な所。
何故か減量と言う戦いには闘志の欠片も感じられないが。
井上尚弥は説明不要。
Sバンタム級に上げてからの2試合、スティーブン・フルトンとマーロン・タパレスは相手が長引かせる為の戦術を選び、勝ちに行ってなかった様に感じる。
特にタパレスは怖い右フックを持っているにも関わらず、重心を後ろに置いて放っていた為、威力が無かった。
ネリは勇敢に攻めてくるかもしれない。その場合、早いラウンドでネリが沈む可能性はあるが魔の一撃がヒットする可能性が出てくる。
戦力的………と言うよりスタイル的には番狂わせを起こす武器を持っているのはタパレスだが、それを使う事はなかった。ネリはタパレスの様なサンデーパンチを持たないが、せめて勝利を目指して前に出て………そして散ってほしい。
勝負を論じる試合ではないのだから。
井上の本当の敵は観客動員数と視聴者数言う数字かも知れない。まだ、結構なチケットが残っていると聞く。盛り上げる為に大風呂敷を広げる事が多い某会長。チケットにプレミア感を出す為に抽選を取り入れたりと苦心している。
55000人集めるのが無理だと悟ったら何かと理由を付けて定員4万人にしたのは流石。
何とか完売して1人でも多くの観客の、視聴者の前で四大世界戦イベントを成功させてほしい。そうなれば動画配信バブルの恩恵をボクシング界はもう暫く享受出来るのだから。