【試合前雑感】井上拓真VSジェルウィン・アンカハス(WBAバンタム級) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

明後日の三大世界戦、メインイベントは井上拓真。

相手はジェルウィン・アンカハス。サウスポーの元IBFSフライ級王者。

井上尚弥との統一戦が決まりかけて流れ、井岡一翔との統一戦が決まりながらコロナ禍で中止となり、日本のリングに上がっていないのにお馴染みのボクサー。

また船井龍一に圧勝している。


何故、1位の石田匠を後回しにしてアンカハスを選んだかはわからないが、三大世界戦で最も予想が難しいのがこの一戦。


井上はサウスポーのノルディーヌ・ウバーリに敗れたがサウスポーが苦手な訳ではない。和氣との試合は見事だった。


また、井上を非力と評価する人が多い。確かに跳び跳ね過ぎてパンチが軽い時もあるが、地に足を着けて打つパンチは結構、強い。

かつて兄よりパンチがあると言われた………のはご愛敬だが生観戦を嗜む人は井上のパンチを見て
「思ったよりもパンチがある」
と感じる人は多いと思う。テレビ画面越しで見るより遥かにパンチは重い。
ただ、倒すコツ、ストップを呼び込むコツが田中恒成に比べるとわかっていない。

対するアンカハスはサウスポーの連打型。
KO率程にはパンチがあるとは思わないが、相手が足を停めると回転の速い連打を見せる。船井龍一はこれにやられた。

この勝負、アンカハスは不確定要素が多い。まだ老け込む年齢ではないが2連敗は堪えただろう。ただ、連続防衛をしていた頃のアンカハスなら井上を仕留めそう。

もう一方の井上は動き回ってアンカハスの右リードの外側に身を置き、時計回りをしながら速いジャブを打ち、右を上下に打ち分ければ勝てる………かもしれない。

三大世界戦でもっとも予想が難しい。だからこそこの試合が一番楽しみだ。