ジェイソン・マロニーVSサウル・サンチェス(WBOバンタム級) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

一昨日のESPNカナダ興行セミセミ。

WBA王者に井上拓真、中谷潤人のWBC王座挑戦が決まっており、WBA1位に石田匠、IBF1位に西田凌佑がおり、気になる試合。


マロニーは井上尚弥との対戦でお馴染み。

サンチェスは3ヶ月前、日本のリングに上がっており、体幹が強く、ガードは固いが決め手に欠ける印象を持った。


初回、マロニーはサンチェスのガードの上をポンポン叩く。やや力みを感じる。サンチェスは日本で見せた様にガードを固めて前進。


2ラウンド、時計回りをしながら上下に打ち分けるマロニー。左ボディが良い。サンチェスの右アッパーが一発ヒット。

3ラウンド、マロニーの手数が上回る。サンチェスも手を出そうとしているのはわかるが、3発目が打てずコンビネーションが2発で終わる。

4ラウンド、マロニーの右がサンチェスのガードを割る。サンチェス、効いている。

5ラウンド終盤、サンチェスの右がヒット。反撃に転じる。

6ラウンド、単発ながらサンチェスの左フックが度々ヒット。

7ラウンド、手数はマロニーが多いがヒット数はサンチェスが上回る。

8ラウンド、マロニーは打ち疲れからか手は出すが前半程のキレを感じない。

9ラウンド、前半はサンチェスの左右フック、右アッパーが優勢。後半はマロニーに押し込まれる。

10ラウンド、マロニーは完全にファイター化。サンチェスには都合の良い展開の筈だが押し負ける。

11ラウンド、サンチェスの左右ボディ、右アッパーが良い。マロニー、効いている様に見えるが手は止めない。

ラストラウンド、最後まで両者は手を止めない。サンチェスの方がややスタミナを残している。決定打はないが観客を喜ばせる中、試合終了。

採点はマジョリティでマロニー。
前半の貯金が明暗を分けた。
ただ、観客を喜ばせたがレベルの高い試合だったとは思わない。

エマヌエル・ロドリゲス戦、井上尚弥戦、更にそれ以前の試合と比べるとマロニーの反応が悪くなっている様に感じる。闘志はあるが狙い目の王者に思える。