後編【試合前雑感】寺地拳四朗VSヘッキー・バトラー(WBA.WBCライトフライ級) | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

前回の続き。


真ん中が寺地だからメインイベンター?↑


非力なアウトボクサー、バトラーを相手に寺地はどう戦えば良いだろう?

評価を上げたここ3試合、矢吹正道2、京口紘人、アンソニー・オラスクアガはどちらかと言えばファイタータイプ。スタイルチェンジをした寺地は前進して押し潰す様になった。逃げない3人は相性が良かった様に思う。


個人的にはは矢吹初戦で負ける前までの寺地の方が安定感があり、優れたボクサーだったと思っている。見ていて面白いのは今の寺地だが。


デビュー戦以降、寺地のこれまでの対戦相手はファイター型が多い。相手を捌いて機を見て右を打ち込むのが………これが必勝パターンだった。バトラーは寺地のキャリアで最も足が速く打ち合わない選手かもしれない。

ここ3試合の様にファイター化して押し潰そうとするとバトラーの足と左で空転させられる可能性がある。


おそらく、寺地は昔のボクサースタイルに戻さずファイター化したまま戦うだろう。正直、ただ、勝つだけなら丁寧に距離をキープして左の突き合いをした方が良いと思う。だが実績の割に知名度が今一つの寺地は人気向上の為、倒しに行きそう。


京口はあっさりバトラーを攻略したが、ロハス、田口、ソトと言った優れたファイターを捌いたバトラーは侮れない。


愚直に前に出るだけなら意外な苦戦を強いられるかもしれない。


しかし、2人のキャリアは五分五分かもしれないが、ミニマム級上がりのバトラーには怖さがない。ペドロ・ゲバラ戦で不利な展開からファイター化して逆に打ち勝った臨機応変さを寺地は持っている。


寺地の勝ちは固いと思う。バトラーは打ち合わないと言ってもIBFフライ級王者 エドワーズの様に背中を向けて逃げ回る選手ではない。


だが、一旦、ペースを握られるとバトラーは厄介なスタイル。倒す事に拘り過ぎず、ファイター化がダメならボクサー型、前に出て駄目なら引いて見る等、戦略に幅を持たせれば防衛は固いと思う。


もちろん、一気に押し潰す可能性も多分にあるが。