先週末のDAZNイギリス興行でサニー・エドワーズのIBFフライ級タイトルマッチを見て感じた事。
意外でもないがフライ級はイギリスでは最軽量クラス。日本ではミニマム級の様な存在なのだろうか?
にも関わらず、ヘビー級をアンダーカードに置き、一昨日はIBFフライ級タイトルマッチをメインイベントにした。
マッチルームボクシング………と言うよりGBPも含めDAZNは「世界タイトルマッチ」に拘る。
トップランク(ESPN)では軽量級をメインに使って貰えなくても、マッチルームは女子や軽量級でも「世界タイトルマッチ」の看板がある限り、待遇(試合順)が良い、
同日、再起した高山勝成がかつてカネロ・アルバレスのDAZN興行でセミファイナルに出場した。これが日本人ボクサーの立った最も大きな舞台と言えるかもしれない。ESPNならカネロのセミにライトフライ級タイトルマッチを組まない。
にも関わらず、日本人ボクサーはトップランク(ESPN)との契約を求める。一体、何故だろう?
トップランク(ESPN)と手を組んでいるのは日本のAmazonprime出場選手、大橋ジム興行出場選手のメインイベンターレベル。
即ち、井上尚弥、平岡アンディ、村田諒太(引退)、村田昴。寺地拳四朗と井上拓真、中谷潤人はどうなっているのかは知らない。ただ、放送はESPN、即ちトップランク興行。
彼等はアメリカで相応しい待遇を用意してもらったのだろうか?
マッチルームボクシングと手を組んだのは尾川堅一と京口紘人。京口はESPNの興行に戻ってしまったが、敵役とは言え、2人はメインイベンターとしてリングに上がった。
そこで思う。
井上尚弥、そしてこれからの村田昴はESPNではなく、マッチルームボクシングと手を組んだ方が良かったのではなかろうか?
帝拳傘下のロマゴンやジェシー・ロドリゲスがDAZNに出場している事から十分、契約は可能に思える。
確かにトップランクの方が老舗であり、日本においてネームバリューはあるかもしれない。それでも軽量級に見向きもしないのでは仕方がない。
世界ヘビー級タイトルマッチの後、テレビも配信もなく、観客が帰った後にIBFミニマム級タイトルマッチを組むようなプロモーター、それがトップランクだ。
軽量級への敬意なんて微塵もない。
井上尚弥の初海外遠征はボクシング界と手を切ったHBO。HBOは今にして思えばESPNより軽量級を優遇していた。
井上はノニト・ドネア初戦の後、2度アメリカのリングに上がったが期待された舞台は用意されなかっただろう。あの頃、「もう日本で井上は見れない」と某会長が嘯いていたが何だったのか。
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デオンテイ・ワイルダーのセミに出たい、と語った事のある井上だがそれさえも夢のまた夢。
だがマッチルームなら軽量級でも注目カードのセミに軽量級の試合を組んで貰える。
契約者数は少ないがショータイムの方がまだESPNより軽量級に力を入れている様に思う。
井上尚弥がマッチルームのリングに上がっていたら、周りが期待した「アメリカのスター」になれたかはわからない。しかし、「イギリスのスター」にはなれたかもしれない。
WOWOWとの関係も複雑に絡み合っているのかもしれないが………何だか勿体無く感じる。