王者と王者が対決する。
階級を度外視すれば統一戦とはボクシング界が提供できる最大の商品であり、その結果得られる筈の統一王座は価値あるもの………のはず。
その為、日本では寺地拳四朗VS京口紘人が組まれ、井岡一翔は一度は決まりコロナで流れた統一戦を切望、井上尚弥は四団体統一戦を目指す。
しかし、その後はどうなるのか?
海外では一昨日、WBC.WBOSフェザー級王者であったシャクール・スティーブンソンが秤の上でタイトルを失った。
↑バルデスとの統一戦は何だったんだ?
ヘビー級3団体統一王者 オレクサンダー・ウシク、Sウェルター級四団体統一王者 チャーロ弟の為に暫定王座が作られる。
Sライト級四団体統一王者であったジョシュ・テイラーは既に3つのタイトルを手放している。
統一戦はその試合限りの打ち上げ花火?
一瞬の盛り上がりの為、不要な暫定王座が作られ、決定戦祭が行われる。
日本とて同じ。
日本初の正規統一王者 井岡一翔はあっさりWBA.WBCミニマム級タイトルを返上。田口良一もヘッキー・バトラー戦の前、勝てばIBFタイトルの返上を明言していた。高山勝成も田中恒成の為にWBOミニマム級王座を返上した。
井上尚弥はバンタム級四団体統一後は防衛戦をする気はあるのだろうか?
統一戦の結果、暫定王座と王座決定戦を増やすだけになる。
一晩のお楽しみの後、ボクシング界はツケを支払わされている様に感じる。ツケ?、それは粗悪な世界戦の事だ。
統一戦を否定する訳ではない。
ただ、統一したからには指名戦をしっかりこなし防衛戦をしてほしい。そう、常に最強の挑戦者と防衛戦を繰り返したマーベラス・マービン・ハグラーの様に