昨日は夜中から昼過ぎまでDAZNボクシング祭。
その内、テキサス興行の観戦記。
⚫モーリス・フッカーVSブレイア・コッブス(Sウェルター級)
元WBOSライト級王者 フッカーがセミセミ。ラミレス、オルティスに敗れトップ戦線に残るにはもう敗戦は許されない。
フッカーは長身ボクサーなだけにシルエットはSウェルター級でも違和感がないが腹が弛んでいる。
コッブスはサウスポー。
コッブスはよく動き右を伸ばす。フッカーはどっしり構えるが初回、コッブスの右フックでダウンを喫する。
2ラウンド、ダメージの残るフッカーは連打でダウンを奪われる。ラウンド終了間際には左ストレートで3度目のダウン。
フッカーからすると最初の2ラウンドで5ポイントのビハインド。残り8ラウンドの内、7ラウンドを奪わないと勝てない。これは厳しい。
3~5ラウンド、フッカーはプレッシャーを強めるがヒットは少ない。コッブスはよく上体を動かすが手が出ない。
6ラウンド、バッティングでコッブスは左眉横をカット。
7ラウンド、攻めるのはフッカーだがコッブスは手数が少ないなり大振りの右フックを当てる。
8ラウンド、再びバッティング。カットはないがコッブスの方が痛そうな当たり方。
ラスト2ラウンド、追うフッカー、逃げるコッブスの展開は変わらないまま試合終了。
判定はユナニマスでコッブス。
先攻逃げ切りと書けば聞こえは良いが………ダウンを奪いまくったからと言って3ラウンドから逃げ切り体制はどうかと思う。
⚫マーレン・エスパーザVSエヴァ・グスマン(WBC.WBA女子フライ)
前戦で日本の藤岡からWBAタイトルを奪ったエスパーザの統一王座初防衛戦。グスマンは………知らない。
グスマン、速いのだが打ち方が悪い。力みがありパンチが真っ直ぐ戻っていない。エスパーザは無駄のないジャブを突く。
エスパーザのパンチはインサイドから正確に、グスマンのパンチは見た目は派手だがアウトサイドから打つ為、ヒット率が低い。ただし、ボディはよくヒットする。
両者、よく動くが印象的なヒットが少ない。そうなると地味にコツコツ当てているエスパーザにポイントは流れる。
案の定、判定はユナニマスでエスパーザ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220807/21/sun-ocean-mountains/0c/0f/j/o1080060715157492861.jpg?caw=800)
藤岡に勝ったとは言え、決して強い王者ではない。
日本では女子世界タイトルを日本人対決でたらい回しにしている。テキサスに乗り込みエスパーザからタイトルを奪い取る気概を日本の女子ボクサーは見せてほしい。