前回の続き。
表題は20年前の大阪の友人との会話。
プロ7戦目の長谷川穂積を見た大阪の友人が興奮気味に私に電話をしてくれた。
ではプロ7戦目までの長谷川はどんなボクサーだっただろう?
記念すべきデビュー戦は腰が高く、軽く貰うだけでフラフラしていた。
だが1-2の繋ぎが速く、期待を抱かせた。
第2戦目は左一発でKO勝ち。
3戦目で初黒星。相手は竹田津。
長谷川本人は体調不良だったとこの試合を振り返る。確かにコーナーに戻る時、ダルそうに見える。だが試合そのものはデビュー戦、2戦目より腰が低く、安定感があり、速い左を上下に散らし、私は長谷川が勝っている様に思えた。
プロ5戦目(荒川戦)、3ラウンドまで優勢に進めながらラストラウンド、右一発で倒され痛いポイントを失う。
挽回すべく最後まで攻める長谷川だが………時間切れ。
四回戦でダウンを喫すると採点は厳しいが、私は1~3ラウンドまで長谷川にしたので勝ったと思った。実際、採点はスプリットだった。
プロ7戦目、竹田津にリベンジ↓
この試合を見た友人が表題の台詞を私に電話で話した。
7戦目を終えた時点の長谷川の戦績は5勝2敗。
戦績は平凡でもアマチュア経験の浅い長谷川に期待する関西ボクシングファンはたくさんいた。
だから熱心なボクシングファンのお陰で長谷川はプロデビュー戦から引退まで1ラウンドも欠ける事なく全ての試合映像が残っている。
これは期待の表れだろう。
さて何が言いたいかお分かりだろうか?
実は今回のテーマは長谷川とは関係ない。榎洋之でも三谷将之でも、その他のボクサーでも良かったのだ。
続く。