DAZN・WOWOWで放送しない試合の観戦記① | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

3日前にはWBCフェザー級タイトルマッチが、前週はWBOライトヘビー級タイトルマッチが行われた。


2022年の世界戦が開幕された印象だが、どちらもWOWOWの放送が遅い。試合から1ヶ月先。ここ数年の私は生中継か生配信以外、WOWOWをほとんど見ていない。放送される時には既に鑑賞済み。


放送されるだけまだ感謝だが12月は注目カードが多いにも関わらず、休みの週や総集編がある為、スルーされるカードが多い。


備忘録も兼ねてWOWOWで放送されなさそうな先月の注目カードの観戦記。  


●ディミトリー・ビボルVSウマール・サラモフ(21.12.11WBAライトヘビー級・ロシア)


この試合、DAZNの興行だが日本には配信されなかった。ビボルは洗練されたジャブとフットワークが魅力。カネロやベテルビエフの対戦候補として名前が上がるので余計に気になる存在だ。  


サラモフが予想より大きい。おまけにジャブが速い。

これはビボルと言えども楽な相手ではない。

1~3ラウンド、共に届かない距離からジャブを突く。マスボクシングを見ている感覚になる。

4ラウンド後半、距離が近くなった所にビボルの1-2→左フックがヒット。

5ラウンド、サラモフは体格差を活かしプレッシャーをかけるがビボルは真っ直ぐ下がらず効果は薄い。


6ラウンド、ビボルの高速連打がサラモフを襲う。ビボル、サラモフのパンチがよく見えており貰わない。


7~9ラウンド、ビボルの左が刺し勝つ。ビボルの手数が増え始める。


10ラウンド、ビボルの手数が落ちる。サラモフの的中率が良い訳ではないが、身体が一回り大きいだけに互いに届かない左を突くと大きい方が優勢に見えてしまう。これは気を付けて採点しないと。


11ラウンド、サラモフを軸にしてビボルがサークリング。充分にポイントを稼いだと考えたのか無理はしない。


ラストラウンド、ポイント不利のサラモフが攻めるがビボルは逃げ切り体制。リングを広く使い足で距離を取る中、試合終了。


判定は大差のユナニマスでビボル。



崩しにくいが華がない。残念ながらカネロ戦へのアピールにはならなかった。


●デビッド・モレルVSアラン・フォックス(21.12.18WBASミドル級・ミネソタ)


キューバの精鋭 モレルはカネロ・アルバレス唯一の対抗王者と言えるのだろうか?

暫定王者だったが、WBAの暫定廃止の前に特に何かした訳ではないが正王者になった為、タイトルホルダーのままでいられた。


初回、サウスポーのモレルが右フックを振るう。

フォックスは長い左右を持つが突き放せない。

2ラウンド、モレルの猛攻にフォックスはクリンチを繰り返す。

3ラウンド、密着戦でモレルがアッパーを突き上げる。フォックスは為す術がない。

4ラウンド、左ショートでフォックスがダウン。
2度目のダウンを免れるべくモレルにしがみつくがレフェリーストップ。

モレル、素質は素晴らしい。後は如何にカネロと戦わせたいと世間様に思わせるかが課題だ。