村田との連戦が記憶に新しいハッサン・ヌジカム。
村田との再戦に敗れた後、世界ランクの常連マーティン・マレーに勝ち、余勢を駆ってWBASミドル級王者カラム・スミスに挑むも惨敗。
先月、再起戦で元WBA王者チュディノフとサバイバルマッチを行った。
誰も話題にしないせいか幸い結果を知らずに見れた。
これが世界戦かどうかはよくわからない。
何だかリングが広く感じる。
序盤、ヌジカムは広いリングを大きくサーくリング。
チュディノフは追うがヌジカムの足に付いていけない。
3ラウンドからヌジカムが前に出る場面が増える。だが距離が縮まればチュディノフの望む展開。ヌジカムは負わなくていいダメージを背負う。
だが打ち負けると再び足を使う。
4~7ラウンド、ヌジカムが逃げているのか、アウトボックスと見なすのか迷うラウンドが続く。左ストレートが単発でヒットするチュディノフの方が見映えは良い。
8ラウンド、チュディノフはようやくヌジカムを捕まえる。ロープに追い詰め右ストレートをヒット。
それにしてもリングが広い。
9ラウンドもチュディノフのコンビネーションがヌジカムを追い詰める。ラウンド終了間際には左フックもヒット。
10ラウンドもチュディノフが追い回す。
11ラウンド、空振りでヌジカムは倒れており、相当、消耗している。
ラストラウンド、チュディノフの前進が上回る中、試合終了。
判定は大差でチュディノフ。
ヌジカムは体格的にSミドル級のチュディノフと遜色無かった。カラム・スミスはデカ過ぎて試合にならなかったが。
この試合を見て、村田はカネロやゴロフキン戦をミドル級で待つより、日本人初のSミドル王者を目指した方が良いかも、と思った。