●ランセス・バルテルミーVSロバート・イースターJr(WBAライト級決定戦)
何故、別団体の前王者・イースターが再起戦でWBA決定戦に出れるのだろう。
ガルシア戦は完敗だったし(接戦ならわかる)、これが元王者の肩書きからIBFの決定戦ならまだ理解できるのだが。
経緯は別にして実績十分の両者が激突する好カード。
序盤は左の突き合い。リーチに勝るのはイースターだがバルテルミーは踏み込みとバンドスピードで補い負けていない。
3ラウンド、バルテルミーは左にスイッチするが馴染んでいない。イースターは左を出し難くなったが、たまに出す右は当たる。ただ手数が少なくなり、ポイントは微妙。
以降、最終ラウンドまでバルテルミーはサウスポーで戦い、噛み合わないまま試合終了。
判定は三者三様のドロー。
序盤のジャブの打ち合いは見応えがあったのにバルテルミーがスイッチしてからつまらなくなった。残念。
●ブライアン・カスターニョVSエリスランディ・ララ(WBASウェルター級)
ハードとの統一戦で不運な判定に泣いたララ。再起戦で返り咲きのチャンスを得る。
相手はタフなWBAレギュラー王者カスターニョ。
カスターニョがガードを固めて前進。ララはジャブを突きながら真っ直ぐ下がり、左ストレートをガードの上に当てて押し返す。
どちらもクリーンヒットが少ない。一進一退と言えば聞こえはいいが、噛み合わない。
8ラウンド辺りからカスターニョの前進を捌けなくなり、ララの劣勢が続く。ただし、クリーンヒットは許さない。
採点は難しいながらもカスターニョの方が見栄えの良い中、判定へ。
結果はドロー。ややカスターニョと思ったが………。
●ジョン・リエル・カシメロVSリカルド・エスピノサ(WBO暫定バンタム級)
テテのWBSS出場による暫定王座決定戦。所が結果としてテテの負傷によるものとなってしまった。
エスピノサはガードが高いお手本の様なボクシング。カシメロはガードを下げて自在に出入りをしてエスピノサのペースを乱そうとする。
前進して1-2を繰り出すエスピノサだが、距離を支配しているのはカシメロ。
中盤、左フックからの右3連打でエスピノサ、痛烈なタウン。ここは辛うじて立ち上がる。
ラストラウンド開始早々、カシメロの右でダメージを受けたエスピノサがロープに詰まりダウン。再開後のラッシュでカシメロ、暫定ながらタイトル奪取。
さてこのバンタム級で物申したいことがあるが………電車を降りなければいけないので昼休みに書きます。