ミネソタ州ミネアポリスで、
白人警官が武器を持たない、それももう既に手錠をかけられた黒人男性を殺害した現場を
道行く人が撮った映像が世に出たことで大きな事件となりました。
(いろんな形でメディアがこのことについて報道していますが、それは特に日本のメディアでは表面的な関係づけになっていると感じました。 なので私はこの出だしの文に真実を込めました。)
私はこの映像の全てを通しではみていません。
人の命のともしびが、鬼 畜 の手によって消されてしまうのをみることが出来なかったからです。
ミネアポリス市はこの犯人と黒人男性を見にした他の三人の警官の制服を着た者たちをすぐに解雇しました。
それはこの行為が警察官としての秩序を明らかに侵したということで、
それなのに、その非が誰の目にも明らかだというのにすぐに逮捕とはならず、
それに対する抗議として、まずミネアポリスで集会が行われました。
私は報道されていることは鵜呑みにせず、
いろんなステーションでの報道の仕方をみます。
今回は自宅でロケ現場の映像をライブで観られたので、
映像自体からいろんな状況が伝わってきました。
まず目に付いたのは、抗議集会の参加者の過半数が白人、そして大多数がミレニアムの若者だということです。
これは今の時代を反映していて、
歴史的に白人至上主義のこの国のシステムの恩恵を知らずのうちに受けているこのグループも、
人種差別をなくしたいという強い気持ちを持っているのだということには本当、頼もしいと思った。
この日中の平和的な集いが逮捕に繋がるといい、
そしてこの世代の担う近い将来には人種差別のない世の中になって欲しい。
ですが、日が暮れてからの映像をよく見ると、
この若い世代の中に反 ファ シズム派のグループが混ざっているのを見かけるようになり。
まあ、このグループのアジェンダは事件の本題と交わるところがあるのでこれもありかな、と思っていました。
ですが次の朝、夜中のうちに抗議参加者により地元の図書館が放火されたと聞いて、
これはおかしい、と思ったんですね。
図書館ですよ?
黒人であろうと白人であろうと地元の住民が図書館を燃やすのはあり得ない。
反 ファの若者達も良識を育む図書館にはなんの問題もないはずです。
そしたら後でわかったんですが、
どうやら白人 スープリム シストが抗議団体の中に紛れ込んでいて火をつけたらしい。
警察は何もしませんでした。
攻略方法を指導されてなかったことと、過激派がどちらも白人で見分けがつかなかったことが原因です。
そして、いま全米の都市部で起こっている暴動。
メディアではLootingといって、壊されて建物の中の備品や商品を盗むことになぜか焦点を当てていて、
その映像はほとんどが黒人や他のマイノリティーが犯人なのですが、
最初に火炎瓶を投げたり窓を壊すのはどのグループかわかりませんが白人です。
そしてその報道を見た人たちは、すべては黒人がやっている、と思っているのです。
でもよく考えてください。
黒人の人口はどの都市も平均して約10%
そしてそれは子供や老人、さらに多くのジェイルに入っている人口も含まれています。
それを計算に入れるとデモにいるのが黒人ばかりではないというのがわかると思います。たぶん多く見積もっても25%ぐらいだと思う。
さらにさらに、黒人の親は子供、特に男の子には警察との接触を避けるようにということを徹底的に教え込みます。
それは生死に関わることだからです。
なので、デモに参加している黒人達の多くは命がけなのです。
私は1992年に起こったロサンゼルス大暴動の経験者です。
あの日は天地がひっくり返ったかと思ったくらい動乱の中にいました。
あれから約30年経ったというのに、警察の黒人に対する過剰な反応、人種問題は何一つ変わってない。
冒頭で書いたように、今回これが問題化しているのは、ことの始終がビデオに収まっていたからで、
警察が黒人の容疑者、または全く罪のない人を殺 したり、暴行を加えたりと似たような事件は数えきれなくあるのです。
今世界中はコロ ナはという「パンデミック」の中にいますが、
アメリカは400年間も黒人人種差別というパンデミックの中にいるわけです。
この人種差別という病にはワクチンや特効薬が未だに見つかっていないので慣れることしかできていなかったのです。
黒人一家の一員として、
母親として、
アメリカの人種問題にあまり馴染みのない人たちにそのことを知って頂きたいです。
そしてコロ ナよりもずっと深刻なこのパンデミックが収束することを心から願っています。