Get your knee off our necks!! アメリカの闇と光。 | カリフォルニアで人生を遊ぶ女。ルビー!

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美味しい人生の作り方語ってます。味見も自分で。酸いも甘いも、明るい陽射しのロスアンジェルスからお届けします!

アメリカ全土で行なわれている黒人人種差別に対する抗議集会が土曜日の今日、12日目となりました。


初日とその後の数日間は市民のプロテスターに便乗し、彼らになりすました(白人の一般市民とは見分けがつかない)極左右両翼の過激派による建造物の破壊や暴動がありましたが、


すぐになりを潜め、志高い若者を中心とした人々が繰り出す平和的な集会が続いているのです。


それなのに、悲しいことに日本のメディアは暴動や火事場泥棒の映像ばかりを報道して煽ったり、


一部の解説者もどきがびっくりするような作り話をもっともらしくYouTubeで語ったり。


日本の方、報道を鵜呑みにしないでくださいね〜。


でもそれをいうなら在米の方でも、あのジョージフロイドさんの殺害現場の映像を見ているから同情はなさってても、


この抗議集会をのことを、こわいね〜、早く終結して欲しいね〜ぐらいに思っている方が結構いらっしゃるようです。


まあ、まず当事者じゃないってことがあるからなのかもだし、アメリカの歴史を深く理解していないとこのムーブメントの重大さがわからないだろうけど、


やっぱり悲しくなります。


それで、私なりに出来ることとして前回のブログで真実をお伝えしたのですが、


私よりもっと的確に、資料をいっぱい掲載して歴史の引用もしっかりなさってる在米の方のブログを見つけました!


ラスベガスのyums-taさんです。


この抗議運動の発端となった事件からいくつもの記事を書かれていて、


すべて読ませて頂きましたが、もう、全くもって私と同意見で感動してしまいました。


私のつたない文章よりも真の情報を得るのによっぽどわかりやすいし彼女の人となりも素晴らしいので是非お読みください。


この記事の中にもあるジョージさんのお葬式を私もライブで観ていました。


彼のご家族のスピーチでは、子供の頃はお金もなかったけど、家族で助けあって楽しかった、いろんな人に慕われていたジョージさんは、自分達よりさらに恵まれていない家庭に問題のある友達を連れてきて、シングルマザーであるお母様も温かく受け入れお金がなくても精一杯子供達を食べさせた、と。


なにもないけど愛だけはいっぱいの家庭だったと。そして幼い弟達にとってはジョージさんは父親がわりの存在だったと。


そんな寄り添いあって生きてきた家族にとってジョージさんを失ったのはどんなに辛いことだっただろう。


そして活動家であるAl Sharptonの追悼のスピーチ。


ジョージさんの死因である、首を元警官に膝で長時間押さえつけられたことが奴隷時代から現在まで続く黒人差別と抑圧の喩えとして悲しいかな的確なんです。


ジョージさんは元警官のうちの一人にもう観念して起き上がれ、と言われた。でもああやって押さえつけられてどうやって起き上がるの?


Get your knee off his neck!!


黒人は貧乏で学歴もない、仕事もしないと言われてる。

でも黒人エリアの学校は市の予算から外されて設備が
不十分、仕事も雇用主とコネのある白人が優先されて、

保険もないから医者にも行けず健康状態も良くない。


そんな中で、必死で頑張って大学に行き、いい職場に入っても昇進を後回しにされたり、


自分で働いたお金で高級車に乗っていたらドラッグディーラーと決めつけられて警察に止められる!


いったいいつまで私たちの首を押さえ付け続けたら気が済むのか?


Get your knee off our necks!!!


もう私、悲しさと怒りと無力感と悔しさが溢れてきて泣いた。


(エンパスの私は、時に他人の感情が自分に乗り移ることがあります。)


そして追悼の最後に、みんなで8分46秒の黙祷を捧げました。


それはジョージさんの首を殺人犯の元警官が膝で押さえつけていた時間です。


私もテレビの前で一緒にお祈りしていましたが、


それはそれは長い時間で、


彼がどんなに苦しかったのかと思うと、


つらくて、つらくて、


大泣きしてしまいました。


そしたらすぐ横にいたみーゆが抱きしめてくれた。


彼女の目にも一粒涙が。


みーゆは日本人でもあるけど基本黒人です。


この子のためにも今より少しでも差別のない社会になって欲しい。


今、全米各地で人種を超えた若い世代の人々が毎日抗議の集会を続けています。


これは本当にありがたいことで、


私個人の願いとしては、出来るだけ長期に渡って欲しいと思っています。


そしてたとえ抗議集会自体は学校の再開などにより終わったとしても、


これを機に抗議運動は続いて欲しい。


彼らの存在はこれまで何百年も続いているアメリカの闇に注ぐ一筋の光です。



今日久しぶりにシルバーレイクの周りをお散歩しました。




見えますか?柵に近年警官に殺された黒人の名前が織り込まれているのが。


これがレイクのまわりを一周しているんです。



アーティストやボランティアが名前を織り込んでいるところです。



お散歩の途中にこの活動の主宰のグループに出会い、私たちもこれに使う布地を紐状に引き裂くお手伝いをしました。



レイクのまわりを歩きながら、一人一人の名前を声を上げて読み上げていたのですが、


2.5マイルもの距離を埋め尽くした、警官によって殺された人々の数の多さに改めて気付く。


遊歩道の終わりの方ではボランティアの人がさらに名前を織り込む作業を続けていました。


この、一人一人の歴史を塗り替えようとする意識と切実な願いが宇宙に届くといいな。



満月に願いを込めて。