もう3月ですね。


ひな祭りも終わってしまいました。


少しずつ暖かくなっているのでしょうか?


今日は良い天気です。


10歳ミニチュアシュナウザーのルパンが尿管結石で手術をしました。


2月28日に手術をして3月2日に退院しました。


すごくぐったりしていて、このままあっちの世界に逝ってしまうんじゃないだろうかと言うくらいの弱りようでした。


でも、手術が終わると面会に行くたびに少しずつ元気になっていました。


今までお腹を壊すくらいの病気しかしたこと無かったので、あせりました。


毎日、私の後ろをこれでもか!と言うくらいひつこく付いてきて、メンドクサイ・・とも思ったりしましたが、元気でいることが大事です。


はやく元気になって欲しいです。



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何かにつまずいては何かを見つけている気がした。


迷いながら歩いてきた学生時代も、今となっては懐かしく思える。


音楽を続けると決めはしたものの光の見えない世界で暮らす日々は不安だった。


あの頃、誰も口にしなかったが、四人ともがそうだった。


夢を追いかけたいとか、諦めたくないとか言いながらもそれを貫くことは難しい。


でも今ここに来て、頑張って来た自分たちを少しだけ褒めてやりたいと翔平は思っていた。


亜美の心がやっと理解できた。


四人で歩いて行く覚悟をした。


翔平は身体の中で湧き上がるモノを感じていた。


何が欲しくて何を失くして、今自分はここにいるのか。


走り続けることで精一杯だった。


見失ったモノは何だろう。


音楽を続けて生きたいと思っていた頃、自分で自分を励ましながら過ごした時間。


その全てが今の翔平を支えている。


とても大きな力で。


確かに最初から翔平は歌が上手かった。


そして今、自分を少し好きになれたから、温もりが伝わり始めた。


だから、ファンでなくたって翔平たちの音楽に引き寄せられる。


亜美の音楽がそうだったように・・。


そんなバンドになっていた。


歌にのせた思いが広がる。


何かに悩んでいる時、そっと寄り添える音楽。


ここからもう一度歩き始めようと思えるような音楽。


自分たちの音楽が何かを解決出来たらなんて思っているわけではない。


ただ、次の新しい一歩を踏み出す力になれたら幸せだと思っていた。




スポットライトを浴びている時も、誰かを想って涙する時も、素直な自分でいられことの心地よさを知った。


誰にもホントの自分を見せずに生きることがカッコよく生きることだと勝手に思い込んでいた。


信頼できる友が今の自分をどれだけ輝かせている存在なのか知ることも出来た。


あの日、あの店で偶然出会った人・・いつまでも大切な人。

いつも間にか2月。


節分が過ぎ、お店はバレンタイン商品がた~くさんです。


それが終わったら次はひな祭り・・そして花見・・次々忙しそうです。


私も少し忙しくしています。


連休は休みだったのですが、テレビが来るので部屋の片づけをしていました。


もう家には無い電化製品の説明書とか残っているんですよね~。


ゴミがたくさん出ました。



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大好きなライブの映像も韓国ドラマも大画面で見ることが出来ます。


地デジ化からもう随分時間が過ぎましたよね。


その間、ずっとつないだBlu-rayのデッキをチュナー代わりに使っていたんです。


大型テレビも何度も『新型』が出ましたからね~。


これで仲間入りした感じです。

マネージャーの高橋に亜美が来ていることを聞いた四人は彼女のことを必死に探したが、大勢の人の中に亜美を探し当てることはできなかった。


「亜美、会わなくて本当に良かったのか?」


「うん。


智也も思ったでしょ?


きっと大丈夫だって・・。


だからいいの。


どれくらい先になるかわからにけど、奈穂が大きくなって、友人や恋人との時間を大事にする時がきたら、また二人で行こうね。」


「ああ。」


そんな時、


「望月さん、アッ足立さん、剛です。


どうしても話したいことがあります。


時間作ってもらえませんか?」


真面目で苦しそうな声・・。


亜美は、少し前に高橋から連絡があって携帯電話の番号を教えてしまったと聞いていた。


「今、どこ?」


「スタジオです。」


「わかった、これから行くね、待ってて。」


「ごめんなさい、こんな時間に。」


「智也、ちょっと出かけてくる。」


「ああ、一人で大丈夫か?」


「うん。」




「すみません。


俺・・。


ライブに来てくれてたって聞いたら、気持ちにブレーキが効かなくなっちゃって。」


「うん。


私も、会いたかったんだよ。


あれから三年だものね。」


「どうして、来てくれなかったんですか?


今の俺たちって、どう思いますか?


ライブ、どうでしたか?」


「良かったよ。


みんな満足していたよ。


剛君はそう思わない?」


「ライブ中は頭の中それだけなんで、いつも完全燃焼してます。


だけど、その興奮も冷めてくると考えてしまうんです。


何かが足りない気がする。


そのことを四人で考えています。


でも、それが何なのか答えが見つからないんです。


翔平は何も書けないと言って悩んでます。


でも俺は、そんなアイツに言ってやる言葉すら持てずにいる。


こんなカッコ悪いところ見せたくなかった。


あなたを追い越すことはできなくても並べるくらいのバンドになりたいと思っていたのに、今の俺たちには背中も見えない。


今まで、何やって来たんだろう。」


亜美は目を閉じたまま聞いていた。


「ねえ、辛い時には辛いって言っちゃいなさい。


弱さを見せることは負けることじゃないよ。


それは、強さに育っていくから。。


みんな一緒に歩いてくれているよ。


誰もがそれぞれの場所で別々の生活をしている。


ライブに集まったあの一瞬だけが別の自分になれる時間で、それをとても大切に思っている。


私には何もしてあげられないよ。


今までだって、何かしてあげたなんて一度も思ったこと無いよ。


やっぱり『ガンバレ』ってしか言えない。」




「剛、どうした?


元気ないな。」


「春樹、俺、昨夜、望月さんに会ったんだ。」


「それで?」


「『ガンバレ』としか言えないってさ。」


「やっぱりな。


自分たちで切り抜けろってことだよ。


望月さんらしいよな。


今までだって俺たちに『こうしなさい』なんて言ったこと無いじゃないか。」


「俺って、ダメだな。


春樹、どうしてそんなに望月さんのこと、わかるんだ?」


「どうしてかな~?


それはきっと俺が望月さんのことを好きだからかな。


あの人は俺にとって特別な人だ。


好きって言葉じゃ片づけられない大切な人だ。


半分以上諦めていた俺をここまで引っ張ってきてくれたのは望月さんだから。


一番最初に翔平の話を聞いてくれた時からずっと今まで。


バンドが売れて表面的には充たされていた。


でもその裏側で擦り切れそうな心があった。


それを補いながらやってこれたのは、望月さんの『ガンバレ』があったからなんだ。


大人の男が一人の女の『ガンバレ』って言葉を心に抱いてどうにか歩いているなんて笑っちゃうよな。」


「笑わないよ。」


剛は言った。


春樹が初めて見せた弱い自分の姿だった。




「亜美、昨日翔平に会ったよ。


あの店で。


最近何も書けないって悩んでいたぞ。


アイツもここからが本当の勝負だな。」


「うん。


私は書けなくなる前に止めちゃったからね。」


「俺、思うんだけど、亜美はいつだって書けると思うよ。


ライブに来てくれって言ってたぞ。」


「うん。


高橋君に頼んでるんだけど、そんなだったら・・私は行かない方がいいんじゃないかな?


私も何もしてあげられないもん。」


「俺は、亜美の音楽が好きだ。


あの頃も、そして今も。」


そう言って亜美を抱きしめた。


「ありがとう。」




奈穂を実家の母親に預けて智也と亜美はライブ会場に居た。


ファンでいっぱい。


随分大きくなったんだと今更ながらに思う。


追いかけていた夢にたどり着いたのだろうか。


伝えたかったこと、見せたかったモノ、満足する仕上がりになったのかな?


あれから三年。


隣の席の女の子が友達と話している。


「最近、翔平の曲ないよね。


どうしてかな?」


「そうなんだよね。


四人のバンドだからそれもアリなんじゃないの。」


彼女の言うことは正しい。


誰が書いていたって出来上がればもうバンドのモノなんだから。


書くことをあまり意識すると書けなくなる。


力が入り過ぎると苦しくなる。


そんなモノ。


亜美はいつも誰かのために書いていた。


聴いてくれている誰かだったり大切に思う人だったり、自分だったり。


明るく笑ってられる時も、苦しくてどうにかなりそうな時も、いつも自分をしっかり抱きしめて今を生きていた。


会場の照明が少しずつ落とされていく。


真っ暗になると歓声が上がる。


曲が流れ始め、ステージに照明が当てられる。


ライブは始まった。


最初からファンは熱く翔平たちと一緒に燃えている。


共に過ごすわずかな時間、夢の国での出来事の一つ一つは彼、彼女たちの心でいつまでも輝き続ける。


何カ月も前からチケットを取り、着て行く服をどれにしようかと迷い、待って待って、やっとやって来る『今日』という一日。


そんな気持ちも全てを受け止める。


翔平の生歌を聴くのは久しぶりのこと。


流れ落ちる汗を構うことなく激しく熱く、優しく切なく歌い続ける。


亜美は翔平の声が好きだった。


初めてUSBを渡された時からずっと。


今、ステージの上の四人の姿を見て同じ輝きを感じられた。


音楽をやっていきたい・・そういう思い。


大丈夫、そう思った。


四人で乗り越えられる。


時間を忘れて楽しんだ。


最後の曲が終わっても拍手は続く。


消えていた照明も点きはじめてアナウンスも流れる。


それでも、まだ誰も席を離れようとしない。


それが答え。


ファンの答えなんだ。