日本人の名前には

流行があります。

 

奈良時代の名前を

いま名づけたら

めちゃくちゃ個性的な

名前になりそうです。

 

<奈良時代の庶民の名前>

~正倉院収蔵大宝・養老の戸籍より~

 

◆動物に由来

根麻呂、泥売(ねめ)、牛、宇志麻呂

汙志売(うしめ)、刀良(とら)

刀良売、宇麻呂、汙奈売(うなめ)

竜(たつ)、多都麻呂、多津売身(み)

身麻呂、身売、弥奈売(みなめ)羊、

比津自、羊売、比津自売佐留

(さる)、申麻呂、佐留売

鳥、止利麻呂、鳥売、犬、伊奴(いぬ)

伊怒、犬麻呂、伊奴売

猪(い)、猪麻呂、猪売、猪名売

阿止里(あとり)、加利(かり)

太加麻呂(たかまろ)、知鳥売(ちとりめ)

速捄(はやぶさ)、真鳥売(まとりめ)

小鳥売、天鳥売、忍鳥(おしどり)

熊、荒久真、古万(こま)、駒売(こまめ)

古志加(こじか)、古猨(こざる)

堅牛、己止比(ことい)、韓犬(からいぬ)

久知良(くじら)、伊留加

 

 

◆魚に由来

佐目、佐波、志比(しび)、多比(たい)

阿波比売、阿由売、古奈麻都売(こなまずめ)

堅魚売(かつおめ)、真須(ます)知怒売(ちぬめ)

己乃志呂売(このしろめ)、宇奈伎売(うなぎめ)

 

 

◆虫に由来

姉虫売、稲虫売、酒虫売、塩虫、

玉虫売、広虫売、大虫、真虫、若虫虫

奈売、虫麻呂、虫売小虫、小虫奈

 

 

◆植物に由来
稲麻呂、稲売、阿波、阿波売、大根売(おおねめ)

宇利売、佐々伎売(ささぎめ)、和良比売(わらびめ)
飯売(いいめ)、加須売、糠麻呂、小糠(こぬか)
麻都売(まつめ)、佐久良(さくら)、桜売

梨麻呂、都貴麻呂(つきまろ)、加志波売(かしわめ)

加都良売(かつらめ)、真桑(まくわ)

久波売(くわめ)、椋売、牟久売、真木売

多知波奈売、ツ弥売(つみめ)、田久麻呂

田祁麻呂(たけまろ)、竹麻呂、佐々売

加良牟志(からむし)、都々自売

 



◆モノに由来
加田奈売、多智麻呂、石弓、金弓、荒弓

怒弖(ぬて)、与呂比(よろい)、足桙(あしほこ)

都流岐(つるぎ)、伊久沙(いくさ)、弓取
衣麻呂(きぬまろ)、伎怒売(きぬめ)

多倍売(たえめ)、阿由比(あゆい)

比礼売(ひれめ)、波加麻売、冠(かぶふり)

弥乃麻呂(みのまろ)、蘇弖売(そでめ)

弥祁志売(みけしめ)、多須岐(たすき)

加佐売、衣縫売鏡売、多麻売、波利、墨売

文手(ふみて)、波古売、縄売、小奈倍売(こなべめ)

乎祁(おけ)、都々弥(つづみ)、多々弥売(たたみめ)
財売(たからめ)、金(くがね)、久加尼(くがね)

西尓(ぜに)

 



◆良い印象の語に由来
宇礼志(うれし)、与呂志(よろし)

多祁留(たける)、麻佐利(まさり)、豊売

獲売、妙売

 



◆悪い印象の語に由来
阿久多、余(あまり)、支多奈売(きたなめ)

色夫(しこお)、逆、飢、老麻呂(おゆまろ)

屎小屎売(くそこくそめ)、首古志売(すこしめ)

宿奈売(すくなめ)

 



◆儒教、仏教に由来
儒、博士、波加西、功得、功志、福善、无量寿

法縁、布施売、法師麻呂、寺売、阿弥多、観世、孔子


佐藤稔『読みにくい名前は何故増えたか』

吉川弘文社

 

正倉院収蔵大宝・養老の戸籍の

記録に女性の名前が多いのは

女性だと税金が0になるという

制度があったためだそうです。

 

本当は男性だけれど

女性の名前で偽装していたからと

のちのち分かったそうです。

 

つまり、改ざんされた記録です。

 

また、命名の由来までは

分かりませんが

動物由来の名前に

12支の動物が多いのは

生まれ年の影響なのかもしれません。

 

そして、いまの時代から

考えると「えーっ」と思う

生き物たちの名前も

 

生命力が高かったり

身近にいたりするからで

 

悪い印象の語に由来も

良すぎる名前をつけてしまうと

神様に早く呼ばれてしまう

(早死にする)という考え方が

あったりしたからです。

 

名前は、その時代の人たちが

何を考え、何を大事にしていたか?

を映しだす鏡なのです。

 

 

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